2022年05月18日

念ずれば花ひらく

仏教詩人として知られる坂村真民さん、終の棲家は愛媛の砥部にある
「たんぽぽ堂」でした。
病弱の真民さんに代わって奥さんが四国遍路をしたと記憶していますが、
逆だったかな。
その真民さんの「念ずれば花ひらく」の石碑が四国の札所でも見られます。
凡人の私は念ずることが多すぎて、煩悩が白衣を着て歩いているようなものですが、
札所に着いてこの石碑を見ると、念ずることの整理にかかっていました。
何も考えずに歩いてきて山門をくぐってリュックを降ろして、息を整えてから本堂、
大師堂のお参りですから時間はありました。

そう言えば道中でも見かけ、いったいいくら石碑があるんだろうと調べてみると、
日本全国43都道府県に分布、その数は海外と合わせれば、
現在730余基を数えることが分かりました。
裏を返せば、石碑を立てようと思うほど強烈な真民ファンがいるということです。
本棚を探せば5・6冊は出てきそうですが、最初に買ったのは
ブックオフの100円コーナーだったと思います。
タイトルに目が行き、手に取ってペラペラ・・・100円ならまっ、いいか。
そんな感じで買ったのが真民さんとの出会いです。
このブログでも過去に真民さんの詩を何篇か紹介したことがあります。
念ずることと願うことはレベルが違うように思います。
念ずることは祈りに近く、願うことはお参りに近いそうに感じます。
四国を歩きながら自分のは念じているのかお願いしているのか、
考えたことも何度もありましたが歩き疲れてくると、
同じところを思考がぐるぐるで前に進みませんでした。
念ずれば花ひらく、性善説につながる考え方かもしれませんし、そうあってほしい、
正直者が馬鹿を見る世の中にはなってほしくはありません。
ひきこもりの当事者と家族は、私が念じる気持ちよりももっと強く
日々念じていると考えています。
どうぞすべての人が花ひらきますように。

Posted by いとう茂 at 15:09│Comments(0)
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