2023年11月26日
途中でやめました
日曜日は読書の日です、再読が主ですが手にするのは
好きな作家の著書がほとんどで、たまには違う作品を読もうと考えました。
手にしたのは、ひきこもりから抜け出した人の話が書かれた本です。
著者が過去にひきこもりから抜け出す手伝いをして、
社会参加をしている人を紹介しています。
実は、この本はえこーを始めたころに読んだ記憶があるのですが、
途中で読むのをやめています。
同じ日本なのに、そんなに簡単に長期間ひきこもっていた人が、
社会参加ができるの・・・・。
読むのをやめたのはそれが原因でした。
何人もの人のひきこもりから脱した経緯が書かれています。
えこーに来るほとんどの相談者の子どもには、発達障害か精神疾患があります。
これが自立を妨げている最大の要因で、
知的障害は皆無と言ってよいほどありません。
うまく会話ができず人間関係が構築できないので、
人と会うのが苦痛だと言う子ども、長時間集中できないので
就労訓練すら続かない子どもがほとんどで、
就労はまだまだ先が見えないのが実情です。
それが本の中では、ひきこもりから外に出てわずかの時間で就労して、
今も続いていると報告されています。
えこーの支援や寄り添いが意味を持っていないのか、
つないだ支援機関の支援方法が悪いのか・・・・。
再読して改めて当時と同じ気持ちになりました。
何人かの状況を読んでいると、ほぼハッピーエンドのストーリーになっています。
著者が関わっている地域には、
発達障害や精神疾患があるひきこもりはいないのか、そんなことも考えてしまいます。
いずれにしても、こうして簡単にひきこもりから抜け出せる人がいるとすれば、
それは喜ばしいことです。
この本に書かれていることが全て噓だとは言いませんが、
えこーの前の現実は支援する行政も含めて、もっともっと厳しく親も子も苦しんでいます。
こちらが気になる課題の克服については、ほとんど記述がありません。
読み進んでいると、単なる自慢話のようで、だんだん鼻についてきました。
そんなことで、今回もこの本を読むのをやめました。
Posted by いとう茂 at 18:43│Comments(0)