2023年12月28日

命②

えこーで発行している「子の心親知らず 親の心子知らず」の冊子に、
寄稿してくれていたひきこもりの子どもが、交通事故で急死しました。
この子どもはえこーの相談者ではなく、
他府県のひきこもり関係の団体で支援を受けていました。
冊子は今年で3冊目、これまでは表紙のイラストに、
その子どもが描いた絵を使わせてもらっています。
今年も依頼の文書を春に出したのですが、
返事がなく調子が悪いのだろうと思っていたら、
母親から子どもが亡くなったと便りが来ました。
冊子のイラストを依頼する半年ほど前に、子どもから手紙が来ていました。
その中に、心が凪の時と落ち込んでいる時のイラストがありましたので、
母親にそれを表紙に使わせてほしいとお願いしました。
しばらくして、子どもが生きている時に書いた手紙とイラストを
使って欲しいと手紙が来ました。
手紙ですのでそのまま使うと冊子の紙面をかなりとりますが、
スタッフ会議でそのまま使うことに決めました。
3冊目の冊子が完成しましたので、
1・2冊目と一緒に少し多めに送ることにしています。
母親から手紙が来たのは、子どもが亡くなって少し時間が経っていましたが、
亡くなった悲しみがつい昨日のように大きく、
子に先立たれる逆縁の辛さが伝わってきます。
一度も会ったことのない母親ですが、冊子につける文書に何と書こうか、
ため息をつきながらの毎日です。

Posted by いとう茂 at 10:55│Comments(0)
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