2013年10月14日

子どもフォーラム②

12日に参加した子どもフォーラムでは
締めくくりに5人の中学生によるパネルディスカッションが
行われました、コーディネーターは大津の子どもをいじめから守る
委員会の委員も務める大学教授でした。

お弁当の時間のいじめについての質問から始まると、
クラスではいくつかのグループに分かれて弁当を食べているが、
他のグループでも、いつものメンバーがいないとあれっと気になる、
一人で食べたくない、仲間外れになりたくないから、という意見に対して
一人は寂しいがみんな一人だと大丈夫という意見も出ました。

今流行のラインも2名が利用しており、グループに入れない人が
仲間外れになるということと、ラインでは容量も小さいが
大切な要件についてはどう対応しているかという質問に一人は
次の日に出会った時に伝えると答え、もう一人は電話で声で伝える。
と答え、もしかすると大人より確実にコミュニケーションを
とっている気がしました。

いじめの対応について今だけでなく、これまでの経過や本人の
気持ちを聞いて判断してほしいという声や安易にいじめた子供に謝罪させ
家庭でその話を聞いた保護者が抗議をすることがあった。
という意見もあり、コーディネーターからはまさに、現場で起きている
現象だと説明し、現場での対応に問題があることも示唆しました。

これについては中学生から、すぐに先生が判断し、いじめている方だけ
注意をする、さらに先生は自分を正当化するのは改めてほしいと言った
要望が出されました。
これは教師全般というより特定の教師を指しての発言だと思いますが、
見過ごしていいということではありませんので、全教師が再確認すべき
事だと思います。

もう一つ特定の教師と思われる事象がありました。
若い先生の方が寄り添ってくれる。

会場は笑いに包まれましたが、この中学生は自分の学校で
話を聞いてくれるのは若い先生が時間をかけてゆっくり聞いてくれる
と言いたかったのでしょう。
中学生は年齢を問わず、ゆっくり話を聞いて寄り添ってくれる
教師を求めていることに気付かされました。

話を聞いてくれる人は大人でなくてもいいという発言もあり
誰かに相談したい気持ちを多くの中学生が持っており、
スクールカウンセラーについても、購買のおばちゃんと違って
違う話をしないのでとっつきにくい、2週間に1度くらいしか顔を
見ないので距離があるという意見や、自分たちと一緒に
掃除をしてくれる、授業中には見守りをしてくれ話しやすいという
意見が出ました。

ここでも子供たちは相談相手を求めているが、スクールカウンセラーに
よって差があることを指摘されているようでした。

大津市に対しても大津市のホームページが専門用語もあり
難しい、子どもにもわかるホームページを作ってほしい、
大津市は子供の意見も市政に反映してほしいという意見が出ました。

最後に出た意見は、いじめ防止の活動をやっているのにいじめはなくならない。
活動のための活動ではないかという厳しいものでした。

私なりに考える所はたくさんありました、次の議会で質問することも視野に入れ
調査したいと思いますし、前の席には市長、教育長、教育部長、市民部長が座っていました。
来年の施策に反映していただきたいと思います。

大人の視点だけでなく子供の視点で考えることの重要性に気付かされました。
ここでも大人と子供の対峙ではなく横並びで同じ側から物事を見る
必要があるのでしょう。

Posted by いとう茂 at 12:47│Comments(0)
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