2013年02月10日

体罰

桜宮高校の体罰事件から女子柔道界の体罰、
滋賀県の学校でも多くの体罰の報告がありました。

我が身を省みると、小学校の時は生活態度の悪さから
頭をコツン程度は日常茶飯事でしたが、あれは体罰とは
感じていません。
生活態度が悪い仲間はみんなそう思っていたでしょう。

勉強ができないからと言って手を出す先生はいなかったように思います。

中学校での体罰、そう言えるかどうかわかりませんが
記憶の中に2件あります。
一つは、1年の音楽の時間でした。
係りの生徒がプリントを配り忘れて、授業が始まった時、
先生が急に怒り出しました。
そこで改めて、プリントを配りなさいと注意すればよかったのに、
プリントを捨ててこいと怒鳴ったのです。

係りの生徒はオドオドして座ったままでした。
もう一度先生は捨ててこいと怒鳴ったと思います。
それでも係りの生徒はオドオドしていました。

それで、横から捨ててこいや、と声を出してしまいました。
自分では配らずに捨てるくらいのプリントなら
それほど重要なものと感じなかったのでしょう。

そう言うと、間髪入れずに、伊藤!前に出ろ!
出ていくといきなり平手で頬を打たれました。

係りの生徒がさっさとプリントを捨てたらどうなっていたでしょう。
わけのわからない理不尽な思いだけが残りました。

もう一つは2年の時です。陸上部の3年の先輩から校舎の廊下に
正座をさせられました。
1・2年全員です。
体に暴力を受けることはありませんでしたが、なぜ、自分たちが
正座させられていたのか今でも思い当たることがありません。

2件の出来事以来変わったのは音楽の授業が大嫌いになったこと
高校では選択しませんでしたが、中学の成績の中で図抜けて
音楽の成績は悪かったと思います。
もちろん学年が変わるごとに教える先生は変わったのですが・・・・・。

高校では1度の記憶しかありません。
雨で陸上部の練習が体育館であった時に、靴の紐がほどけたので、
屈んでしめなおしていると3年生のキャプテンが、何、さぼっとる!
そう言っていきなり頭を思い切り殴られました。

当時、私の身長は160に満たない小柄でしたし、キャプテンは180に届くくらいの大柄で
投てきもしていましたので二回り以上大きく見えました。
ムッとして立ち上がり、たぶん睨み返したのでしょう。

なんじゃ。そういって平手で頬を打たれました。
何人かの先輩が割って入り、そこで終わりましたが、
それ以後キャプテンとは挨拶はするものの話しかけることは
なくなりましたし、試合で走っていても掛け声も掛けませんでした。
これが2年の先輩だったら陸上をやめていたでしょう。
3年は夏の大会が終わるとクラブには来ません。
辛抱する期間が短かったのが救いでした。

自殺した生徒と比べ物にならない経験ですが、
手を出されたことは今でも心に残っています、それも悪い記憶として・・・・。
それを思うと何度も何十回も体罰を受けていた、しかも
数十回手を出されて・・・・・。

指導者が相手に伝えようとすることが、口と頭の限界を超えると
手を出してしまうのでしょうか。
それは相手に口で説明できない人間としての未熟さがもどかしいからでしょうか。
理解しないお前が悪いと指導者自らが自分に言い聞かせて手を出すのでしょうか。
そのことで指導者は自分を正当化しているのでしょうか。
この方法で自分の指導した生徒は過去にこんな立派な成績をあげた、
そのことが唯一の心のよるべなのでしょうか・・・・・。

叱ることと怒ること、心の底にあるものが愛情か憎悪の差でしょうか。

  
Posted by いとう茂 at 12:26Comments(0)