2014年11月01日

名前について

この前、生まれ年別名前ベスト10という資料をいただきました。
大正元年、1912年から平成25年までの年別に男女の
名前が多い順に記載されています。
時代の反映か、見ていて結構面白いものがあります。

男性の多い名前で大正元年は正一、大正2年は正二、
大正3年は正三がそれぞれトップです。
女性は元年が千代、2年が正子、3年が静子、千代は4年に
またトップになりますが、そのうち千代子が上位に出てきます。

大正の間でトップが一番多い名前は男性が清で9回
女性では文子が5回、久子と幸子が各2回、昭和に入ると
和子の天下が続き昭和2年から14年まで連続トップで
15年に紀子に抜かれ2位になりますが16年に返り咲き、
17年は洋子に抜かれて2位、18年から再び23年まで
6年連続トップ、24年は幸子に抜かれて2位、25年から3年
トップに君臨しています。

男性の場合は相変わらず清が強く、昭和20年までで
通算6回トップです、戦争の気配とともに昭和13年から20年までの
8年間で勝が5回、勇が3回、、勇は勝がトップの4年間
連続2位につけています。

ちなみに私の茂は大正元年から昭和13年まで連続して
トップテンに入り昭和4年は1位になっています。
戦争の色が濃くなる昭和14年から昭和21年までは
ランク外で再び登場するのは翌年の22年に7位、
そこから23年・24年・25年は3位・2位・2位で26年から
29年までの4年は連続トップになっています。

おそらく吉田茂の影響だと思います、30年から34年までは
トップテンに名を連ねますが、35年から現在まではランク外と
なっています。
人間と同様に名前も古くなったようです。

変わって目に付くのが誠です、32年から53年までの22年間で
トップが18回ありますが、昭和59年の3位を最後に
ランク外になっています。
他では大輔が49年から61年までの13年で8回トップ、2位が
5回、平成に入ると乱戦で翔太6回、大翔が6回、大輝が3回
蓮が3回と連続回数が続かなくなります。

平成23年の上位3つは大翔、蓮、颯太、24年は蓮、颯太、大翔と
顔ぶれは同じですが昨年は悠真、陽翔、蓮となっています。
女性で和子に続くトップは恵子が8回、愛が8回、陽子が5回、
平成10年以降では陽菜が6回、さくらが4回、葵が2回となり
ここ3年は23年が陽菜・結愛・結衣、24年は結衣・陽菜・結菜
25年が結菜・葵・結衣となっています。

子が付く名前がトップテンの6割以上だったのは昭和52年までで
平成に入るとトップテンに入ったのは桃子が4回、他では莉子が2回、
菜々子が1回だけになります。
25年で250の名前のうちで7回だけです。
3%弱ということですから、小中学校の入卒業式では珍しいはずです。

  
Posted by いとう茂 at 14:28Comments(0)