2020年09月03日
思い出し遍路㉖
太龍寺へ向かう山道で飲み物も食べ物もなくなり、
刀折れ矢尽きの状態で階段に座っていました。
気温は35度を超えていたのでしょう、山道なのに蚊が
いません、せめてもの救いですが、当時はそんなことも考える
ゆとりはありませんでした。
30分か1時間、時計を見るゆとりもなくただ座っているだけです。
その日の夜は泊まるところの予約もしていませんでしたので、
山中で野宿でもいいか、寒さで凍死する危険はありません。
後ろからは誰も上ってきません、この暑いのに歩いている遍路は
私だけかもしれない、そんなことも考えていました。
それでも鶴林寺で頂いたクッキーと残りのお茶があって助かりました。
ちょっとだけ歩いてみるか、そんな気持ちが出てとぼとぼ、それ以外の
表現ならよれよれの歩き遍路は一歩、一歩山道を進みます。
この札所にはお大師さんの像が本堂から少し離れた崖の上に
建てられています、1巡目の時は像に触ることも出来ましたが、
2巡目以降は鎖が張られていて、触ることができなくなっています。
とぼとぼ上るうちにお大師さんの像のことを思い出し「ご加護を」
念じていました。
山道の入り口の細い橋から札所まではそれほど距離がないことは
頭に入っていましたので、とぼとぼでも上る気持ちがわいたのだと
思います、そのうちに太龍寺の鐘の音が大きく聞こえ、その音で
助かった実感が出ました。
何とかロープウェー乗り場まで来て水分補給、ここで次の平等寺に
徒歩で行くのをあきらめて、お参りが終わったらロープウェーで降りて
タクシーで平等時に行く選択をしました。
乗り場にある売店の女性に時間にゆとりを見てタクシーの手配を
お願いして本堂への階段をよっこいしょ、納経所へは下っていますので
御朱印をいただいた後は上ってこないといけません。
長い距離を歩くのは無理だと考えて、平等寺でもタクシーを待たせて
その後は最寄りのJRの駅に車で移動、駅では約1時間ほど待ち
23番薬王寺のある日和佐駅まで電車で移動しました。
薬王寺の階段も80段ほどあったと思いますが、どうして上ったのか
記憶がありません。
ここにも宿坊があり宿泊を考えましたが、もっと海に近いところに
泊まりたい、日和佐はウミガメの産卵で有名ですぐそこが海ですが、
人が少ない海、そんなところに行きたい・・・・ささやかな贅沢。
泊まったのは海部駅だったと思いますが、普通の民宿で泊り客は
海水浴に来ていた一組の家族だけでした。
部屋にはテレビはありますがエアコンはありません、ビールと海風、
これって宿泊料金の6500円では買えない至福の時間だと思います。
一人の気楽さと明日はどこまでという自由さ、まるで山頭火か放哉の
ような気分でした。
どちらの気分も実際には知りませんが・・・・・。次回です。
刀折れ矢尽きの状態で階段に座っていました。
気温は35度を超えていたのでしょう、山道なのに蚊が
いません、せめてもの救いですが、当時はそんなことも考える
ゆとりはありませんでした。
30分か1時間、時計を見るゆとりもなくただ座っているだけです。
その日の夜は泊まるところの予約もしていませんでしたので、
山中で野宿でもいいか、寒さで凍死する危険はありません。
後ろからは誰も上ってきません、この暑いのに歩いている遍路は
私だけかもしれない、そんなことも考えていました。
それでも鶴林寺で頂いたクッキーと残りのお茶があって助かりました。
ちょっとだけ歩いてみるか、そんな気持ちが出てとぼとぼ、それ以外の
表現ならよれよれの歩き遍路は一歩、一歩山道を進みます。
この札所にはお大師さんの像が本堂から少し離れた崖の上に
建てられています、1巡目の時は像に触ることも出来ましたが、
2巡目以降は鎖が張られていて、触ることができなくなっています。
とぼとぼ上るうちにお大師さんの像のことを思い出し「ご加護を」
念じていました。
山道の入り口の細い橋から札所まではそれほど距離がないことは
頭に入っていましたので、とぼとぼでも上る気持ちがわいたのだと
思います、そのうちに太龍寺の鐘の音が大きく聞こえ、その音で
助かった実感が出ました。
何とかロープウェー乗り場まで来て水分補給、ここで次の平等寺に
徒歩で行くのをあきらめて、お参りが終わったらロープウェーで降りて
タクシーで平等時に行く選択をしました。
乗り場にある売店の女性に時間にゆとりを見てタクシーの手配を
お願いして本堂への階段をよっこいしょ、納経所へは下っていますので
御朱印をいただいた後は上ってこないといけません。
長い距離を歩くのは無理だと考えて、平等寺でもタクシーを待たせて
その後は最寄りのJRの駅に車で移動、駅では約1時間ほど待ち
23番薬王寺のある日和佐駅まで電車で移動しました。
薬王寺の階段も80段ほどあったと思いますが、どうして上ったのか
記憶がありません。
ここにも宿坊があり宿泊を考えましたが、もっと海に近いところに
泊まりたい、日和佐はウミガメの産卵で有名ですぐそこが海ですが、
人が少ない海、そんなところに行きたい・・・・ささやかな贅沢。
泊まったのは海部駅だったと思いますが、普通の民宿で泊り客は
海水浴に来ていた一組の家族だけでした。
部屋にはテレビはありますがエアコンはありません、ビールと海風、
これって宿泊料金の6500円では買えない至福の時間だと思います。
一人の気楽さと明日はどこまでという自由さ、まるで山頭火か放哉の
ような気分でした。
どちらの気分も実際には知りませんが・・・・・。次回です。
Posted by いとう茂 at
15:29
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