2021年02月07日

思い出し遍路60

自分の記憶力を試しているようなブログも60まで来ました。
遍路道は愛媛の終わりの方ですが、札所は88で徳島が23
高知が16愛媛が26で最後の香川も徳島と同じ23ですから
残りも30を切りました。
このあたりまで来ると、もう終わりが来るんだという寂しさと
どうしてもっとゆっくり回らなかったんだという後悔のようなものが
出てきます。
回っている時は帰る日などの時間の制限もあり、精いっぱい
歩いてきたつもりでしたが、ゴールの影が見え始めると、たちまち
後悔の念が湧いてくる・・・・・。
まだまだ、行が足りないようです。

湯の浦ハイツからコロコロを引いて、車に乗せてあげようという
お接待も断り、昼前に61番の香園寺に到着、砂利道の駐車場を
抜けて境内へ、確か、左手に納経所があり奥に本堂と大師堂が
あったと記憶しています。
およそ四国88か所の札所らしくない札所で近代的な建物に
驚いた記憶があります。
ここから64番の前神寺までは札所間も短く一気に回れます。
現在は62番の宝寿寺が住職と参拝者とのトラブルが相次ぎ、
参拝できないようですが、この時は問題なくお参りが出来ました。

印象に残っているのは前神寺の本堂で、威厳があるというか
どっしり建っている本堂の前で、しばらく圧倒されて動けずにいました。
人間が建てたものですが、目に見えない何かが宿っているようで、
中で鎮座されている仏様が、何かを発しているのでしょうか。
この札所を出たのは3時を回っていたと思います。
泊まりは温泉旅館京屋支店、変わった名称ですので覚えて
いました。
二日続きの温泉です、60番の横峰寺に車で上るルート上に
あります、次の日は車道を歩いて上ることになります。
居酒屋のような広い食堂が記憶にありますが、内部で
残っているのは、ぬるぬるの白い湯の温泉です。
居酒屋のような食堂にはほかにも泊り客がいましたが、
疲れた顔をしているのは私だけ、他の客は車での遍路の
ようでした。

派手さはなかったのですが、夕食は十分な量でビールと
ともにおいしくいただきました。
次の日は大津に帰る日です、60番のお参りが終われば
1番から64番までつながったことになります。
愛媛の札所も65番の三角寺だけになり、いよいよ最後の
香川讃岐の札所も視野に入ってきました。
  
Posted by いとう茂 at 15:59Comments(0)