2022年09月25日
新・昔、昔あるところに①
幸せハリネズミと不幸せハリネズミ編
昔、昔、あるところにハリネズミの夫婦が2組隣り合わせで住んでいました。
一組の夫婦の家からはいつもクスクス、ゲラゲラと笑い声が聞こえてきます。
そしてもう一組の夫婦の家からはいつも大きな怒鳴り声や言い争う声が
聞こえてきます。
二組の家を覗いてみると、笑い声が聞こえる家からはクスクスだけでなく、
「ありがとう」「ごめんね」という声もよく聞こえていますが、
もう一組の家は「あっちに行け」「引っ付かないでよ」と大声でやりあっています。
よく見ると一組はお腹を引っ付けて抱き合うようにして寝ています。
それでも時々、背中の針が相手をチクリ「痛っ」「ごめんね」「大丈夫」。
もう一組は背中合わせで、いつも自分の針と相手の針がぶつかっています。
自分の針が相手の針の間に入って、相手の背中をチクリと刺します。
「痛っ!」「もっと離れろよ」「何よ、あんたこそ向こうに行ってよ」。
仲のいいハリネズミの夫婦は自分が持っている針のことを知っていて、
刺すとどれくらい痛いかもわかっているようですが、
喧嘩ばかりしているハリネズミの方は、
自分の持っている針に気がついていないようで、
相手がそこにいるのが悪いと考えてしまうようです。
私たち人間も自分が持っている尖った言葉を知っている人と、
知らない人がいるように思います。
知っているから尖った言葉を言わない、知らないから尖った言葉を言ってしまう。
思いやりとか優しさ以前の問題かもしれません、
相手に何かをしてあげようという施しの気持ちと、
相手に何かをしてもらおうという求める気持ち、このどちらが自分は強いのか、
そして「ありがとう」と言う感謝と「ごめんなさい」と言う謙虚さがあるか、
自分の心の奥を覗いて確かめてみる。
幸せと不幸せの分岐点はそのあたりにあるのかも知れません。
昔、昔、あるところにハリネズミの夫婦が2組隣り合わせで住んでいました。
一組の夫婦の家からはいつもクスクス、ゲラゲラと笑い声が聞こえてきます。
そしてもう一組の夫婦の家からはいつも大きな怒鳴り声や言い争う声が
聞こえてきます。
二組の家を覗いてみると、笑い声が聞こえる家からはクスクスだけでなく、
「ありがとう」「ごめんね」という声もよく聞こえていますが、
もう一組の家は「あっちに行け」「引っ付かないでよ」と大声でやりあっています。
よく見ると一組はお腹を引っ付けて抱き合うようにして寝ています。
それでも時々、背中の針が相手をチクリ「痛っ」「ごめんね」「大丈夫」。
もう一組は背中合わせで、いつも自分の針と相手の針がぶつかっています。
自分の針が相手の針の間に入って、相手の背中をチクリと刺します。
「痛っ!」「もっと離れろよ」「何よ、あんたこそ向こうに行ってよ」。
仲のいいハリネズミの夫婦は自分が持っている針のことを知っていて、
刺すとどれくらい痛いかもわかっているようですが、
喧嘩ばかりしているハリネズミの方は、
自分の持っている針に気がついていないようで、
相手がそこにいるのが悪いと考えてしまうようです。
私たち人間も自分が持っている尖った言葉を知っている人と、
知らない人がいるように思います。
知っているから尖った言葉を言わない、知らないから尖った言葉を言ってしまう。
思いやりとか優しさ以前の問題かもしれません、
相手に何かをしてあげようという施しの気持ちと、
相手に何かをしてもらおうという求める気持ち、このどちらが自分は強いのか、
そして「ありがとう」と言う感謝と「ごめんなさい」と言う謙虚さがあるか、
自分の心の奥を覗いて確かめてみる。
幸せと不幸せの分岐点はそのあたりにあるのかも知れません。
Posted by いとう茂 at
11:32
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