2022年12月15日

親が子どもに謝る②

土曜日にアップしたブログを読み返して、感じたことです。
親が子どもに謝る、講演会の講師が「親は子どもに謝らない」と
答えたことに違和感を覚えました。
日常生活ではそれほど多くはないかもしれませんが、
親が子どもに謝る機会はあると考えています。
昨日、本棚を探して石川洋さんの本を引っ張り出して、ペラペラ・・・。
「子供が親にわびる程 親は子供にわびたことがあるだろうか」
「いざという時 子供の生きはじをかいてあげる 親でありたい」
「子供は親を選べない 親も子供を選べない そのかけがえのない
㐂びと悲しみの中で 親は子を抱き直し 
子は親を抱き直す」そんな言葉に触れていました。
えこーの違う相談者は子どもが専門機関で診断を受けて、
そこで生きづらさの原因がはっきりしたときに、「子どもにごめんなぁ、
あんたの苦しかったところを分かってあげられずに、
いつもきついことを言ってしまって」と涙ながらに謝ったと話してくれたことがあります。
分かったからと言っても、生きづらさがなくなったわけではありません、
家庭内暴力はありませんが、
その代わりに子どもは苦しい時には家の中にあるものに当たると言います。
椅子は全部壊れ、障子やふすまは枠だけになり、テレビも半分映らなくなりました、
と笑いながら話しています。
何も子どもには伝わっていないと思いがちですが、家の中に壊す物がなくなって、
普通は親に暴力をふるうケースが出てくるのですが、
その一線は越えずに踏みとどまっています。
子どもも親が自分の生きづらさを理解してくれていることを分かっているから、
親に危害を加えないのだとえこーでは感じています。
子どもも親が謝ってくれたことで成長したのだと思います、
世界でたった一人の理解者に暴力をふるってはいけないと自制の心が働くようになりました。
社会参加への道はまだまだ先になりますが、
年明けから出前えこーを始めて子どもに接する機会があればいいと考えています。
もしかすると・・・時間はかかりますが子どもから「お母ちゃんありがとう、
家の物を壊してごめんな」と詫びと感謝の言葉が出るかも知れません。
  
Posted by いとう茂 at 12:45Comments(0)