2024年03月11日

「原爆の図」より④

丸木位里さんと丸木俊さんの作品からの紹介の続きです。
虹 第四部
全裸のからだに軍靴と剣だけをつけた兵隊、手を折り、足をつぶした若い兵隊。
病兵は、破れた皮膚に毛布をかぶって逃げまどいました。
音ひとつない、シーンと水を打ったような時間・・・・。
気の狂った兵隊が天をさして、「飛行機だ、B29だ」と叫びつづける。
どこにも飛行機の影はないのです。
傷ついた馬が、狂った馬たちがあばれまわるのでした。
日本を爆撃にきたアメリカの兵士が捕虜になって広島の兵舎に入れられていました。
原爆は敵も味方もなく殺してしまいます。
二人の兵士は、手錠をはめられたまま、ドームわきの路上に倒れておりました。
上空高くまで吹き上げられた煙とほこりが、雲をよび、やがて大粒の雨となって、晴天のまっただなかに降りそそいだのでありました。
そして暗黒の空に虹が出ました。
七彩の虹がさんさんとかがやいたのでありました。
  
Posted by いとう茂 at 13:24Comments(0)