2019年04月20日

小さい犬

 大きい犬が死んだのに小さい犬というのはおかしいかもしれませんが、
ついつい、慣れでそう言ってしまいます。
ペットとして飼われている犬と猫はどちらも全国で900万匹を
超えているようですが、最近は猫ブームで猫の方が犬の数を
追い抜いているそうです。
大きい犬が死んだのが5月10日、それが4年前だったか3年前
だったか・・・・・。
捨て犬を上の娘が拾ってきて、懇願されて飼うようになったのですが、
我が家に来た当時は、バレーボールの半分ほどの大きさで、
真っ黒な犬でした、娘たちは名前を考えてつけていましたが、
私はずっとクロで通していました。

当然のことながら、平均的な寿命は人間の方が犬よりも長く、
子犬が成長して体も見る見る大きくなり、成犬と呼ぶにふさわしく
なるまでに2・3年で達します、しばらくその期間が続きますが、
やがて動きに俊敏さがなくなり老犬の様相を呈するのが12・3年から
だったと思いますが、反応が鈍くなり、ワンワン吠えなくなり、
体が細り、歯も抜けて番犬というよりも寄り添って介護をしてやる
存在になりました。
18年ほどの寿命でしたが、痩せてきたために首輪が抜けて家出、
獣医さんに保護してもらって命拾い、それから半年余りで
死んでしまいました。

裏で大きい犬、表で小さい犬と二匹の犬が我が家にいた時期が
ありましたが、大きい犬だけでなく小さい犬も上の娘が飼って
いたもので、子どもができたので飼えなくなって、私の元に
来たのでした。
小さい犬にとって左遷か栄転か、知る由もありませんが、住めば都。
のんびり寝そべっている姿や虫を追いかけている姿を見ている限り、
それなりに満たされているのだろうと思います。

小さい体でよちよち歩く姿は滑稽ですが、犬にすればそれが普通の
歩き方で、演じているのではありません。
そうした意図的に飾らない、自然な仕草は赤ちゃんにも共通する
ものです、無邪気に笑う顔やしぐさは計算されたものではなく、
そこから癒しや安ど感を得るのではないか、どんな名優でも
こうした癒しを演じることは難しい気がします。
映画や劇を鑑賞して感動や感激はあるでしょうが、癒しや心の
安らぎを与える演技は少ないように思います。
・・・・・・だとしたら・・・・・・・小さい犬は名優なのかなぁ。 
小さい犬

Posted by いとう茂 at 10:26│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。