2020年04月16日
みとり川柳
この前、相談者に同行して支援機関に行ったのですが、
時間がありましたのでロビーで休憩していました。
コロナウイルスの影響で様々なイベントや講演会が中止に
なり、ロビーに置いてあるチラシもかなり少ないものでした。
そんな中で窓際の机に薄い冊子が積まれていました。
そのサッシの横に少し厚めの冊子が1冊置かれています、
こちらも山積みにされていたのでしょうが、来場者が
持って帰って残り1冊になっていたのだと思います。
発行は医療福祉・在宅看取りの地域創造会議になっています。
定価などは記載されておらず無料で配布されているようです。
平成28・29年度に「介護・看取り川柳コンテスト」開催され
その応募作品集でした。
2000点以上の作品から秀逸なもの選んで冊子は構成されて
いるようで、家族が介護の中で感じた川柳で、負担感よりも
ぬくもりが伝わってきました。
そして、ぬくもりの後には・・・・・切なさが・・・・・。
いくつか紹介したいと思います。
・年上が 好みと話す 祖母百歳
・父の背が 小さく見えた 車いす
・頑なな 父に良薬 孫来る
・お世話する いずれ行く道 リハーサル
・愛のある 介護が義母の 義を外す
・歌うまい 祖母はホームの 人気歌手
・父さんの 最後の晩餐 娘の匙
・捨てられぬ 父の形見の 欠け茶碗
・水差しで 最後の日本酒 ひとしずく
・カボチャ採れ まずは母への ポタージュに
・母に出す 母に習った 母の味
・ありがとう おいしかったよ あんただれ?
・好物は お供えよりも 今のうち
・父と母 阿吽の呼吸 匙と口
・逝く父の 笑顔見たさに 足した塩
・デートした 道をリハビリ 手を繋ぎ
・「さすろうか」 妻をいたわる 武骨な手
・目を見れば わかる心の 声を聞き
・また母の 子になりたくて 握った手
・にぎる手に さいごのちから つかいきり
・しょうがない 惚れた男の 親だもの
私が一番気に入った川柳は・・・・・・。
・元気なら 忘れていいよ 何もかも でした。
毎日介護で疲れている人も多いと思います、そんな人が
介護する人が亡くなって投稿したのでしょうか。
・振り返り 介護の日々や 懐かしい
認知症や徘徊、寝たきりの親の介護に疲れて愚痴ばかりが
出てくる日もあったのでしょう。
それでも時間が経てば懐かしいという感情に変わるのでしょう。
母親も88歳、自分のことは自分でできますが、物忘れが
ひどくなってきました。
・食べさせて もらったように 食べさせる そんな日がそのうち
来るのでしょうか。
時間がありましたのでロビーで休憩していました。
コロナウイルスの影響で様々なイベントや講演会が中止に
なり、ロビーに置いてあるチラシもかなり少ないものでした。
そんな中で窓際の机に薄い冊子が積まれていました。
そのサッシの横に少し厚めの冊子が1冊置かれています、
こちらも山積みにされていたのでしょうが、来場者が
持って帰って残り1冊になっていたのだと思います。
発行は医療福祉・在宅看取りの地域創造会議になっています。
定価などは記載されておらず無料で配布されているようです。
平成28・29年度に「介護・看取り川柳コンテスト」開催され
その応募作品集でした。
2000点以上の作品から秀逸なもの選んで冊子は構成されて
いるようで、家族が介護の中で感じた川柳で、負担感よりも
ぬくもりが伝わってきました。
そして、ぬくもりの後には・・・・・切なさが・・・・・。
いくつか紹介したいと思います。
・年上が 好みと話す 祖母百歳
・父の背が 小さく見えた 車いす
・頑なな 父に良薬 孫来る
・お世話する いずれ行く道 リハーサル
・愛のある 介護が義母の 義を外す
・歌うまい 祖母はホームの 人気歌手
・父さんの 最後の晩餐 娘の匙
・捨てられぬ 父の形見の 欠け茶碗
・水差しで 最後の日本酒 ひとしずく
・カボチャ採れ まずは母への ポタージュに
・母に出す 母に習った 母の味
・ありがとう おいしかったよ あんただれ?
・好物は お供えよりも 今のうち
・父と母 阿吽の呼吸 匙と口
・逝く父の 笑顔見たさに 足した塩
・デートした 道をリハビリ 手を繋ぎ
・「さすろうか」 妻をいたわる 武骨な手
・目を見れば わかる心の 声を聞き
・また母の 子になりたくて 握った手
・にぎる手に さいごのちから つかいきり
・しょうがない 惚れた男の 親だもの
私が一番気に入った川柳は・・・・・・。
・元気なら 忘れていいよ 何もかも でした。
毎日介護で疲れている人も多いと思います、そんな人が
介護する人が亡くなって投稿したのでしょうか。
・振り返り 介護の日々や 懐かしい
認知症や徘徊、寝たきりの親の介護に疲れて愚痴ばかりが
出てくる日もあったのでしょう。
それでも時間が経てば懐かしいという感情に変わるのでしょう。
母親も88歳、自分のことは自分でできますが、物忘れが
ひどくなってきました。
・食べさせて もらったように 食べさせる そんな日がそのうち
来るのでしょうか。
Posted by いとう茂 at 21:01│Comments(0)