2024年07月09日

郷土の先人

七夕の日曜日の読書は午前4時過ぎまででした。
小島直記の本を久しぶりに読んでいました、伊藤肇、城山三郎、とも親交があったようで、三人の本を読んでいると時々それぞれの名前が出てきます。
そんなことで小島直記の本も読むようになりました。
『出世を急がぬ男たち』『回り道を選んだ男たち』などの男シリーズや先人の伝記が多く、頭の中だけで文章を考える作家と違い、自分の足で情報を集めて文章にすることが多く、先の二人と共通点があります。
先人の生き様や人間関係を書いた本を読んでいて、つい時間の経過を忘れてほぼ徹夜になってしまいました。
本の中に出てくる膳所の先人のことも詳しく書かれていました。
この先人の信条は『自ら信じて行なえば、天下一人といえども強い』だったといいます。
これは、孟子の千万人と雖も我往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん)に通ずる言葉だと理解しました。
しかし、この郷土の先人のことはほとんど誰も触れません。
子どものころ、この先人を尊敬する校長がいて熱心に取り上げて話をしていましたが、子どもでしたので今ほど関心がなく記憶にもほとんど残っていません。
先人の半身像の置物が我が家にあります、校長が尽力して何体かを製作したのでしょう、それが我が家にもあるということにご縁を感じます。
この先人の評価や話題が出ないのには理由があるといいます、不適切な発言があったと聞きました。
その発言がどんなものだったかは知りませんが、個人的に調べて自分なりの評価をすることは差支えがないと考えています。
幸い、その先人のこと書いた本が私の書棚に並んでいます、いつか読むことがあるだろうと昔に買っておいたものです。
再読する本が待っていますが、ここはひとつ郷土の先人を優先したいと考えています。

Posted by いとう茂 at 15:25│Comments(0)
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