2024年10月26日

サブタイトル

書店やブックオフでタイトルを見て手に取った本に、タイトルの横にサブタイトルが書いてあるものがあります。
このサブタイトルで購入を決めてしまうケースが結構あることに、いまさらながら気がつきました。
その時は「なるほど」と感じるのですが、よく考えると当たり前やん・・・。
今読んでいる伊藤肇の「左遷の哲学」のサブタイトルは「嵐の中でも時間(とき)はたつ」、改めて活字で見ると新鮮ですが、時はずっとどんな時でも流れていきます。
石川洋の「運命は自分持ち」は「苦しい時はあっても苦しい人生はない」、これも左遷の哲学のサブタイトルと似た意味合いですが、そう言うたらそうやな・・・と納得してしまいます。
その他に、どんな内容やろ、と読みたくなるサブタイトルもあります。
長尾剛の「西郷南洲翁遺訓」のサブタイトルは「無事は有事のごとく 有事は無事のごとく」、平澤興の「論語を楽しむ」は「己を生かし 人を生かす書」で、読めば賢くなるのかと錯覚します。
実際には読んだ尻から忘れていて歩留まりはわずかで、賢くは読む前だけのことです。
中にはもっと狭いターゲットのためのサブタイトルもありました。
相星雅子の「華のときは悲しみのとき」、タイトルだけでは内容は推測できませんが、サブタイトルは「知覧 特攻おばさん鳥浜トメ物語」となっています。
鳥浜トメ名前は知らなくても、知覧 特攻おばさんの文字を目にして、富屋旅館の女将さんだと気づく人はいると思います。
タイトルは購入する大きな条件ですが、サブタイトルもそれを後押しする大きな要素を持っていると感じます。
これからも折を見てサブタイトルを紹介したいと考えています。

Posted by いとう茂 at 16:06│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。