2015年03月01日

びわ湖毎日マラソン

ヨーイドン。
子どもの頃カッコつけてスタートの合図を待っていた記憶があります。
みんなチョボチョボだったクラスに転校生がやってきました。
小学4年生のときでした。
体は二周りくらい大きく、顔は真っ黒、名前は鈴木恒次君。
ついたあだ名はヘイズでした、東京オリンピックの100Mの優勝者、
ボブヘイズからとったものです。

足も桁違いに速く誰もが彼の後塵を拝していました。
運動会のリレーメンバーは正選手4名と補欠2名でしたが、
1枠はくじとらずでヘイズ、残り3名の正選手の枠を争うのが常でした。
体の小さかった私は正選手の4番目か補欠の一番目でしたが、
4年生の時は急性腎臓炎で学校を休んでいましたがそれ以外は、
補欠でリレーを応援した覚えがありませんから、何とか4番以内に
いたのでしょう。

ヘイズは中学校に入ってすぐに千葉県のほうに転校しました。
お父さんがNHKに勤めていた関係で3年ほどしか大津には
いられなかったのでしょう。
しばらく文通したり年賀状のやり取りがありましたが、いつしか
それも途絶え、以後音信不通です。

体に似合わずクスクスと小さく笑っていたのを思い出します。

びわ湖毎日マラソンは今年、節目の70回です。
スポーツ推進委員として立哨の仕事をしました、あいにくの雨で
観衆は少なかったのですが、だからといって立哨がいなくてもいいことには
なりません、推薦母体の大津市陸協にお願いすれば、
皇子山陸上競技場での仕事もあったのでしょうが、立哨のほうを選びました。
臨場感が違いますから・・・・・。

下着、シャツ、セーター、ジャンバー、レインコート、大会のジャンバーと
着ぶくれでコロコロでした、おかげで寒さ知らず、今、風邪を引くことはできません。
記念大会だからか、プログラムを見ると391名の登録があります。
登録者の中でタイム制限もあります、選ばれし者たちのレースです。
市民マラソンもドラマがありますが競技者だけのマラソンにもドラマがあります。

35キロ手前に立っていましたので往路は選手たちが反対側の車線を走って
行きますが、復路は目の前を通ります。
立哨は車道に背中を向けて立ちます、今日は雨で人出が少なかったので
結構、選手を見る時間がありました。
ちょうどカーブのところで毎年なら選手を見ようと観衆が車道に出るのを
注意する仕事が主で、何度注意しても聞かない人もいて、疲れる
場所です、来年も同じところの受け持ちになると思いますが、
一瞬だけテレビにも映っていたそうです。

「ここから、ここから」「後7キロ、前を見て」「いけるよ、いけるよ、前を食えるよ」
「あきらめないで、前見て」そんな声援をしていましたが、中には「うん」と
うなずいて走り去る選手もいます。
マラソンや駅伝を走ったことのない人にはわからないと思いますが、
沿道の声援に力をもらうことがよくあります。

もうやめようと思っていても誰かが見ている、誰かが応援してくれる、
あの信号まで、あのカーブまでと、気を取り直して走ってしまう、
そんなこともシバシバだと思います。
それと外人が前を走っていると、火事場の馬鹿力ではありませんが、
力が涌いてくるものです、これは私の経験ですから他の人には
当てはまるかどうか・・・・・。

寒くはないのですが雨に濡れて気色はよくありません。
風邪を引く心配はありませんが、なんとなく疲れました。
小さい犬がいすの後ろに飛び乗って、腰の辺りを温めてくれています。
小さい犬にはそんな気持ちはないのでしょうが、引っ付いていると
安心するのでしょうか、グーッと喉を鳴らしてウトウト・・・・。
これも癒しの時間です、お互いに・・・・。

明日は予算決算常任委員会、総務と生活産業の分科会で新年度予算の
審議があります、この前の全体会での説明でいくつか付箋を貼っていますので
しっかり質問を行いたいと思います。

立哨でもらった帽子と記念大会のバスタオルは孫に送ってやります。
じじ馬鹿ですが孫たちの喜ぶ顔や声も元気の元・・・・。
  
Posted by いとう茂 at 16:25Comments(0)