2015年03月14日

四国遍路⑪

今日は市内の公立中学校の卒業式でした。
詳しいことは後日報告します。
これから膳所火まつりの太鼓の搬入です。
雨も上がりステージの組み立ても終わりました。
鉄パイプを運んだりステージに敷く板を運んだり、
結構、重労働でした。

6時からと7時からの2回の演奏で合計4曲叩きます。
最後に大太鼓の演奏もします。
さてさて、どうなることやら、ほぼ10年ぶりの大太鼓ですから。

13番大日寺の住職は女性です。
韓国の元トップダンサーという異色の経歴をお持ちの方で、
亡くなった御主人とは公演で知り合ったということです、
トップダンサーの地位や収入を捨てて海を渡って日本へ。
なかなかできることではないと思います。

昨年のPHPで特集を組んでいましたので知りました。
その後、NHKかBSでもお話を拝聴しました。
言葉の通じない国に来て僧侶と結婚、そして、僧侶の
資格を取得するということは大変だったと思います、
それも四国の札所のお寺ということで、様々な外圧もあったことは
容易に想像できます、ご主人が亡くなった時も
色々あったように語られていました。

88の札所で大日寺は3つあります、徳島の4番、13番と高知の28番です、
同じ名前が一番多いのは、当然、国分寺で4カ所、15番、29番、
59番、80番と4県にそれぞれあります。

年齢は私と同じか少し上くらいでしょうか、テレビで拝見していて、
そういえば私もこの人に納経帳にご朱印をいただいたと
思い出しました、ここは宿坊もありますから、そちらのお世話も
されているのでしょう。

道路に面して山門があり、左が本堂、右手が大師堂、
納経所は大師堂の左になります。
それほど大きな境内ではありませんが、こじんまりしていて
よく手入れが行き届いた感じがあります。
大日寺の本尊はもちろん大日如来です。

真言宗では最高の地位にいる仏様ということです。
仏様にも位があります、如来、菩薩、明王、天、
如来は慈悲と智慧を合わせ持つ仏様で、菩薩はそのどちらか
を持っていてもう一方の悟りを開こうとしている仏様、
阿弥陀三尊とは阿弥陀如来と観音菩薩、勢至菩薩のことで、
観音菩薩が慈悲の仏で勢至菩薩が智慧の仏です。
二つの菩薩は脇侍(わきじ)と呼ばれます。

同様に釈迦三尊は釈迦如来と脇侍が普賢菩薩と
文殊菩薩、薬師三尊は脇侍が日光、月光です。
ちなみに薬師如来は手に薬壺を持っていますが、
88番大窪寺の薬師如来は病気を吹き飛ばすということで
手にホラ貝を持っています。

如来は悟りを開いた仏様ということで装身具もほとんど
身に付けていませんが、大日如来だけは飾りを多く
付けています。

菩薩は悟りの途中ということでたくさん飾りをつけています。
明王は不動明王、愛染明王などで、仏の化身と言われています。
悪いことをした人をこらしめるという設定です。
天はもともとインドの神様で、お大師さんの教えに教化され仏教に帰依したということです。
大黒天や弁財天がそうですし、真言宗の曼荼羅図には
仏教界の東西南北の守りとして四つの天が描かれています。
これが四天王の起こりだと思いますが東が持国天、西と南は
どちらか忘れましたが広目天、増長天、北は多聞天で、
毘沙門天という方が通っているようです。

山科に毘沙門天がありますが、京都の御所から見て比叡山が
鬼門筋に当たりますので、もしかすると北の守りとして
毘沙門天があるのかも知れません。

大日寺で随分寄り道をしてしまいました。
先を急ぎます、14番常楽寺までは2キロ余り40分弱で到着です。
途中、鮎喰川を渡り電柱の遍路マークの通りに行けば
まず迷うことはありません、岩だらけというか、岩の上にお寺がある
そんな感じで境内もごつごつした岩ばかりで、これまでの札所とは
趣が全然違います。

階段を10数段上がり左手が水場で、本堂と大師堂はその奥に
並んでいます。
本堂と大師堂で、ろうそくと線香、納め札と賽銭を上げますが
風が強いとローソクがすぐに消えてしまいます、
ガラスケースに覆われているのですが、隙間から風が入って消えてしまいます。

それにライターで火をつけるのも苦労します、ライターはターボか
着火マンのように首の長いものがお勧めです。
足元は岩、どこまでが一枚か継ぎ目もわかりません。
もしかするとすべて同じ岩かも知れません。

寄り道が多すぎました、時間はありますが急ぎます、
国分、観音、井戸、歩いて1時間くらいです。

  
Posted by いとう茂 at 15:37Comments(0)