2021年11月02日

訪問者

先週の木曜日に就労支援をしている民間機関の方がえこーを訪れました。
障害者の支援機関で、えこーのように無料ではありません。
「あ～、こんな商売もあるんだ」と言うのが正直な感想です。
えこーに来た目的は・・・対象者の紹介の依頼、悪く言うなら
お客さんがいないか・・・たずねに来た・・・・・。
手数料と言うか報酬は行政機関から出るので、支援を受ける人の
負担はありません。
詳しい仕組みはわかっていませんので、就職や行先が決まれば
報酬が出るのか、定着率を考えて3か月、半年と期間を置いて
報酬が出るのかは不明です。

えこーの相談者の家族はそこに行くまでのハードルが
高いことを話しました。
家から出ることが難しい、公共交通機関を利用することが苦手、
3年間風呂に入っていない・・・・そこにつなぎたくても
すぐにつなぐことができません。
まずは日常生活を体験すること、買い物や電車での移動、
そうした生活訓練から始めて、短時間の就労体験、
どんな仕事ならできるか手探りで始めなくてはいけませんし、
いい仕事が見つかっても週に5日のフルタイムはまず無理です。
週に1日3時間程度から始めて徐々に延ばしていけたら延ばす、
無理なら3時間の就労のまま、それも毎回定刻に仕事に行けるか
分かりませんので、そのことに理解がある企業や会社、
更にはそこで働く社員とのマッチングができての話です。

たとえが悪いのですが・・・えこーと言う生けすには様々な魚がいます。
それを市場価値のある魚種だけを指定してしても、
生けすの魚の数はほとんど変わらないと思います。
えこーの生けすの魚は、傷ついたり弱ったり隅っこでじっとしたり、
でも、みんな立派な魚なんだ、どの魚もこれ以上弱らせない、
人がどう言おうが、ずっと見守りと寄り添いを続けていく、
まだまだ時間はかかるけれど
自分の力で自由に泳げる日まで・・・・。
  

Posted by いとう茂 at 15:12 │Comments(0)
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