2023年02月10日

膳所市民ニュースが150号を迎えます


1年に3回だったか4回だったか学区民に向けて発行されている、
膳所市民ニュースが次号で150回目の発行になります。
先日、編集委員から歴代の編集委員長のコメントやエピソードを、
紹介したいということで取材の申し込みがありました。
私が編集委員委員長をしていたのは30年ほど前になります。
母親と同年代の編集委員もいましたが、
他は私とほぼ同年代で記事の内容について熱い議論をしていた記憶があります。
それまでの市民ニュースは報告の記事が多かったので、
報告だけでなく前向きな記事や提言を掲載することを決めました。
30代の若い編集委員が多かったので、
提言が過激すぎて時の支所長から何度もストップがかかりました。
支所長に警戒される中、印刷会社に出さずに自分でワープロを打って、
別紙で発行したこともありました。
16000人ほどの学区の全世帯に配布するのですが、
記事に対しては賛成もありましたし反対もありました。
物事は何をしても賛成半分、反対半分と、
自分たちがやっていることに自信を持とう、
発行している広報紙の検証結果は1回や2回では出ない、
活字は残るものだからもっと時間が経過して、編集委員が全員代わってから、
新しい目で読み直してもらって結果を出してもらえばいい。
そんな方針も打ち出したと記憶しています。
新年号の配布の日が近づいても記事の訂正や差し替えなどで、
校正が終わらず、印刷に回せない時もありました。
こちらも年末の忙しい時に印刷会社に出向いて、一人で最終の校正をして、
新年号の発行が間に合ったこともありました。
思想的な偏りはありませんでしたが、
価値観を同じくする同年代が集まって編集しているのですから、
記事の内容には偏りがあったかもしれません。
編集委員は各団体からの出向ですので、ともすると好んで来たんじゃない、
そんな空気感も生まれがちですが、記事については全員で議論をして決定し、
それぞれに責任を持って記事を書いてもらう、
このことで編集委員に自覚と責任が出たのは事実ですし、
かなり激しい議論もありましたが、
編集委員にはそれもまた楽しいと感じてもらえていたようです。
完成した市民ニュースを読んで、言葉の大切さと重さを、
それぞれが再確認したことが何度もありました。
今年は膳所町と大津市が対等合併して90年になります。
100年を迎えてもさらにその先も、
常に時代の先頭を走る気持ちで
市民ニュースの編集に取り組んでいただければと願います。
  
Posted by いとう茂 at 15:41Comments(0)