2016年12月26日

どこで笑うか、何が面白いか③

今日は午前中、例月出納検査でした。
5月に監査に就任して8回目の検査でした。
明日も監査があります、住民監査請求が出ている案件の
審査で、来月の中旬には報告をしなければいけませんので、
集中して審議をしています。
御用納めまで3日、いよいよ今年も押し詰まり新しい年が
目の前に迫ってきました。

今年を振り返る時間だけは作りたいと思います。
手帳を見ながら、あの時はこうだったとかこんなことが話題になった、
そんなことを思い出しながら、反省と感謝の繰り返し、
それらのすべてが来年への糧になればいいのですが・・・・・。
今日も、笑い話で吹き出していただければと思います。

「泳ぎの名人」

ある時、江戸の大川の橋を一人の男が通りかかりました。
男がふと川を見ると、人が水面に浮かんで川下へと動いているのが見えました。
不思議に思ったこの男は、さっそく近くの茶店の主人に尋ねました。
「ついいましがた大川で、うつむけになって身動き一つせずに
遠方まで泳いで行った人を見ましたが、どうやればあの様に
上手に泳げるものですかのう。
あれは、よほど泳ぎの名人と見ましたが、一体、何というお方じゃろう。
わしは泳ぎが下手なもんで、ぜひとも泳ぎを教えて欲しいものじゃ」
すると茶店の主人はあきれた顔をして、こう答えました。
「ああ、おおかたそれは、土佐衛門でございましょう」
「おお、土左衛門と申すお方ですか。して、住まいはどこですかな? 
すぐにでも、教えをこいたいものだ」
茶店の主人は困った顔で、
「住まいは、あの世です」
※ 江戸時代の力士であった成瀬土左衛門(なるせどざえもん)の、
ぷっくりと太った体つきが、おぼれて死んだ水ぶくれの姿にそっくりだったので、
おぼれ死んだ人の事を土左衛門と呼ぶようになったそうです。

「金箱のかぎ」

大阪の商人が、四、五人そろって、旅あきないに出ました。
品物をみんな売り尽くしての帰り道、みんなは一緒の宿に泊まりました。
商人たちは寝る前に、それぞれお金をかぎのかかる金箱に入れました。
そして、ふろしきに包んで、まくら元に置いて寝たのです。
ところが次の朝、目を覚ましてみると、一人の商人の風呂敷包みがありません。
他の者は大変気の毒がって、あちらこちら探しましたが見つかりません。
「どうもこれは、夜の間に盗まれたに違いない」
みんなは、残念そうにため息をつきました。
ところが盗まれた本人は、けろっとして、
「みなさん。まあ、そう、ご心配くださいますな」
と、財布の中から、かぎを取り出して見せました。
「ほれ、この通り、かぎはこちらにございます。
盗まれた金箱には、ちゃんとかぎをおろしておきましたから、
ご心配はご無用にねがいいます」
それを聞いた仲間の一人が、
「のんきだねえ、かぎがなくったって、あんな金箱、
簡単に壊されて、中身はもう盗られてしまっているだろうに」
「あっ、・・・・・・」

「身投げ」

むかしは橋によっては、渡るのにお金を取られたそうです。
夜遅くに髪を振り乱しながら走ってきた娘が、橋の料金小屋の前に
一文を投げて、橋の上を通り過ぎようとしました。
すると中から出てきた番人が、慌てて声をかけました。
「これこれ、娘さん。この橋の渡り賃は、二文だよ」
すると娘は後ろを振り向いて、こう言いました。
「大丈夫。あたしは橋の真ん中まで行ったら、川に飛び込むから」

「聞き間違い」

ある男が眼の悪い佐助の手を引いて、眼の治療に連れて行きました。
歩いているうちに、道ばたに俵にくるまれた赤ん坊が捨ててあるのを見つけました。
男は驚いて、
「おいおい! 佐助よ。ここに、俵にくるんだ子めが捨ててあるぞ!」
と、教えました。
すると、佐助が、
「何だ? 米が捨ててある? それなら拾っておけ」
と、言いました。
「いやいや、そうじゃなくて、赤子めなのじゃ」
「赤米(あかごめ→小粒で味の悪い米で、貧しい人々の間で
食べられていました)か。まあ、赤米でもいいから、拾っておけ」
「いやいや、そうじゃなくて、人じゃ」
「四斗(しと→約七十二リットル)もあるのか。
それなら仲良く、二人で二斗ずつ分けよう」

「小男の願い」

生まれつき背の低いのを、とても悩んでいる男がいました。
男は毎日、神棚に手を合わせては、
「神さま、何とぞ背が高くなります様に、どうかお願いします」
と、お祈りをしていました。

ある日の事、ついに男の夢の中に神さまが現れて、こう言ったのです。
「お前の望みを、叶えてやろう。
目覚めた後、ご飯を一升と、お餅を一升食べ、酒を一樽飲んで、
そのまま眠るがよい。
そして目覚めた時に体中がだるく感じるから、その時、
体を上下へ十分に伸びをせよ。
そうすれば、お前の背は必ず、布団の長さまで伸びているだろう」
そこで、男は目覚めました。
「おお、ありがたいお告げだ。よし、さっそく試してみよう」
男はお告げの通り、一升のご飯を食べ、一升のお餅を食べ、
一樽の酒を飲むと、ぐでんぐでんに酔ってしまい、
その場で眠ってしまいました。

さて、男が目を覚ましてみると、お告げの通り体中が
だるくなっています。
そこで、体を上下にぐぐっと伸びをして、
「さて、これで願いが叶ったはず。布団の長さまで背が伸びるなんて、
ありがたい、ありがたい」
と、立ってみると、どうした事か、前よりも背がかなり低くなっているのです。
「おかしいな。確か布団の長さまで背が伸びているはずなのに。
・・・ああっ! このふとんは!」
男が布団を見てみると、何とその布団は寝る布団ではなく、
座布団だったのです。

  
Posted by いとう茂 at 13:25Comments(0)