2021年01月01日

元日の空

コロナで暮れた年が明けましたが、ここに来て
第3波が襲ってきて、日々、感染者数が記録更新で遠い世界の
できごとが、自分の肩の上に乗っている実感があります。
しかし、マスクと手洗い、それに外出の抑制受け身の防御策しかなく、
それも果たしてどれだけの効果が期待できるのか・・・・・。
そんなことを思って空を見上げていました。
まずは、日付が変わってすぐの夜中の空で、星がたくさん見え
月もきれいでした。
1光年はおよそ9兆5千億キロと聞いた覚えがあります、明けの
明星と言われる金星までは1億5千万キロ、1光年の足元にも
及ばない距離です。
月までは40万キロ足らず、大きく見えるはずです。
月なら時速300キロの新幹線で2か月足らず、音速で移動なら
3分の1に短縮できます。
くだらないことを考えていました。

雲も少ない静かな夜空は人間界の騒動などとは無縁で広がっていました。
何を訴えているんだろう、何を考え悟れと言っているんだろう。
そんなことを考えましたが・・・・・何も浮かびませんでした。
次に空を見上げたのは夜が明けて朝日が昇ってからでした。
小さい雲たちが風に勢いよく流されています。
ここでも空は何かを訴えているはずです、何が言いたいの、
何を考えればいいの・・・・ここでも浮かびません。
ただ、夜と違い朝の空は刻々と表情を変えていきます。
透明の下敷きに水彩画を描いているようで、とどまることなく
変わっていきます。

今のこの状況が永遠に続くことはないと思っていますが、考えている
永遠の物差しが自然界と私ではずいぶん違うなぁ・・・・そのことには
気が付きました。
1か月努力しても結果が出ない、1年努力しても変わらない・・・・・。
時としてこの期間をもって永遠を語っている自分がいる、石の上にも3年、
新幹線で3年走っても300×24×365×3で1千万キロにも及びません。
見上げれば目に入る金星まではその15倍以上かかります。

私の忍耐力や持続力なんて、ほんとにちっぽけなものだ。
今年はそんな自分であるということを再認識して生きてみよう、
元日の空から勝手に気付いたことです。
  
Posted by いとう茂 at 15:56Comments(0)