2022年08月28日

ケース会議が終わりました

えこーの基本は相談窓口で、ここから支援機関につないで、
寄り添い支援を行っています。
1か月か2か月の定期面談で情報を集めて支援機関と情報共有、
そこで方針を決めて支援機関と二人三脚で相談者家族を支援ですが、
今回のケース会議は同じように窓口になって寄り添っている民間の団体です。
えこーとの違いは相談者を限定している所で、ひきこもり、
不登校に特化した団体ではありません。
えこーに来ている当事者がそちらにも相談に行っているので、
当事者の親を交えての情報共有になりました。
当事者は場所によって相談の内容も違いますので、こちらで話をしていることと、
向こうで話をしている内容のすり合わせから始まりました。
そこに親が聞いている話をプラスして三者の情報を共有、
当事者の希望は就労ですが、自分に向いた仕事が分らない。
営業や大勢での仕事は苦手、期日やノルマのある仕事もしたくない、
人と話す仕事もダメと、高いハードルがありますし、
集中力が続かないので長時間の仕事は向きません。
疲れると翌日は仕事ができず、家で寝たきりになります。
具体的な職種の話はハローワークで行うこととして、
活用できる社会資源は何かの話になりました。
明らかに障害があり専門医にもかかっていますので、
障害年金の受給の話が出ましたが当事者が拒んでいるという親の発言があり、
掘り下げていくとどうやら父親の発言がトラウマかネックなっていることが見えてきました。
さらに母親も父親には口答えができず、
家庭内で夫婦の話し合いの場が持てないことが分かりました。
実はこうした話は特殊なことではなくえこーの他の相談者にも同じような状況の家庭があります。
最終的には父親との面談になりました、
実現するかは未知数ですが当事者の生きづらさの中には父親の発言も
含まれているように感じましたので、父親がこの先自分の子どもをどうしたいのかを聞いて、
それが現実性のあるものかどうか、
社会資源の活用はえこーももう一つの団体も必要だと考えていますので、
どれが当事者にとっていいのか、そして家族の協力が得られるのかを
本音で語り合う場を設定できたらと考えています。
この家庭も叱咤激励するだけの父親ではなく、
暖かく見守る応援団長の父親に変身してほしいと願っています。
  
Posted by いとう茂 at 12:08Comments(0)