2012年10月21日

日射しに誘われて

お天気に誘われて膳所公園に出かけてきました。
昨日は旧琵琶湖ホテルで生涯学習フェスティバルが
ありましたので、膳所公園よりは広い琵琶湖を見ました。

膳所公園からは、左手に近江大橋、右手にエリから
湖岸道路が見えます。
沖にはヨットとバスボート、瀬田の漕艇所では
レースが行われているようで、アナウンスと歓声が
聞こえてきます。

周りには鳩が何羽か餌を探している様子で、
水鳥もそろそろ帰ってきていました。

バスボートが走った後には小さな波が岸に寄せる。

公園では、健康ウオークに参加する人たちが
大勢いました。
皇子山公園で健康フェスティバルが開催されて
いますので、そこまで歩くのでしょう。

大勢の人は気になりませんでした。
寄せる波を見ていて、
毎日、毎日よう飽きもせんと岸辺を叩いていられる
もんやなぁと感心していました。

このささやかな積み重ねが、気の遠くなるような時間を
使って、堅い湖岸の石を削っていくのです。
今、岸についた波は下に流れていきます。
そして、また次の波が来ます。

お前は長浜からか今津からか、どこから流れてきた。
琵琶湖大橋はどのあたりを流れてきた、真ん中のほうか、
堅田か守山か。もちろん波は無言です。

もうすぐ、琵琶湖と別れを告げて、瀬田川に入っていく。
そんなこだわりも水にはないのでしょう。

肉が食いたい、寿司が食いたい、酒がほしい、
新しい靴を買いたい・・・・
まさか水がそんなことを言うはずもない。

成長とか進歩とかも水には無関係です。
気の遠くなるような長い時間、単調な作業を
飽きずに続けることが立派なことなのかもしれません。

明日から常任委員会の視察です、淡々と、肩に力を入れずに
研修してこようと思います。



  
Posted by いとう茂 at 14:43Comments(1)

2012年10月20日

六中観 (りくちゅうかん)

先日のブログに忙中有閑ということを書きましたが、
読んだ方から質問がありましたので、
六中観について書かせていただきます。

これは、以前にも書いた気がするのですが、
安岡正篤さんの言葉で、
忙中有閑
苦中有楽
壺中有天
意中有人
腹中有書
死中有活
の6つです。

字で何となく理解できるものもありますが、
壺中・・は自分だけの世界、自分を見つめられる世界と解釈しています。
意中・・は、適材適所に配置できる人脈があると思っています。
腹中・・は自分を持っているというのか、ポリシーというのか、
そんなことだろうと思います。

この六中観から導き出されるものは、人それぞれだと思いますが、
自分では、正しい判断をするために、周囲を見られるゆとりを持つ。
ある意味、ノー天気。

人それぞれの解釈でいいんじゃないでしょうか。
  
Posted by いとう茂 at 17:14Comments(0)

2012年10月19日

研修最終日

長かった研修も今日の2時20分で終了です。
昨日は、遠方から来た議員が大挙して
夕食を外に食べに行きました。

そのあと、門限の11時まで盛り上がっていたようで、
きつそうな顔をしている議員もいます。
私はというと、5階のサロンで残った議員と飲んでいました。
実質1日8時間30分ほどの研修です、
どこかで息抜きをしないと・・・・・
その気持ちはわかります。

研修所内でアルコールが飲めるのは、夕食時の食堂と
サロンしかありません、売店はあるのですがアルコールは置いていませんし、
コンビニも近くにありません。
唐崎駅まで行って買ってくるのも億劫で、
部屋には冷蔵庫もないのでぬるいビールもいま一つ。

山形県の寒河江(さがえと読みます)の議員も残っていたのですが、
お国自慢といいますか、一度では何を話しているのか
ほとんど理解できません。
関西弁は理解できるようで、すぐに返事がかえってきます。
だとすると、東北人のほうが、言語理解力は我々より
上なのでしょうか。
知多市の議員が通訳をしてくれてかなり助かりましたが・・・・。

今日は、朝から決算表を使って演習です。
各自が感じたことをグループで討議し、午後から発表です。
聞いてばかりの講義ではついつい退屈してしまいますから、
演習は大歓迎ですが、難点は資料の数字が小さすぎること!

若い議員ならともかく、半数以上いる参加者の
おじさん、おばさん議員には酷です。
とも言ってられないので、A3に拡大しました。
必要は発明の母?窮すれば通ず?亀の甲より年の功・・・・
それでも見やすいとは言えませんが、これも研修、
あるがままの現実を直視し、受け入れなければ・・・・。

あと80分です。

昨日の研修の最後は仙台市の復興への取組でした。
震災で仙台市内では891人の人が亡くなっていますが、
そのうち直接震災で亡くなっていない、いわゆる
震災関連死は273人です。
これは、津波で体がぬれて低体温症で亡くなったり、
避難所や仮設住宅での孤独死の人達です。

復興マニュアルには関連死への対策があまり明記されていなかったので、
質問しましたところ、福祉避難所や温泉施設での一時預かり
を充実させるとのことでしたが、そのことは、今回も実施されて
いましたし、その上での273名ですから、
どうも納得がいきませんでした。
もしかしたら助かった命のあったことでしょう。

防災や減災にばかり目がいきますが、
もしものことを考えて、そろそろその先のことも
考えておく必要を感じました。

明日は、生涯学習フェスティバルです。
週が明けると常任委員会の視察が待っています。

ほんとに、もういくつ寝るとお正月・・・・
そんな気分です。
誰ですか、ノー天気と笑っているのは!
忙中閑有。
でも壺中天がありません。
  
Posted by いとう茂 at 12:25Comments(0)

2012年10月18日

イソップ物語から⑰

地方行財政の研修会もあと2日です。
滋賀県からは高島の議員と二人で、グループには岐阜と神奈川
山形、佐賀、兵庫の議員が一緒ですが、
それぞれ訛りがあってグループ討議でも、
結構、日本語が分かり辛いものがあります。
たぶん、ほかの議員も同じだと思うのですが・・・・・。
大津ではせいぜい堅田弁か田上弁くらいですので 
さほど理解に苦労はしないのですが、日本の広さを
こんなところで再認識しています。   


「ライオンとネズミ」

ライオンが昼寝をしていました。
すると一匹のネズミがやってきて、ライオンの体の上に登りました。
「すべすべして、気持ちがいいや」
ネズミはライオンの上を、嬉しそうに走り回りました。
その途端、ライオンが目を覚まして、ネズミを捕まえました。

「昼寝の邪魔をするとは、とんでもないやつ」
ライオンがネズミを食べようとしたら、
ネズミが泣きそうな声で言いました。

「お願いです、どうか命だけはお助けを。
決して、昼寝の邪魔をするつもりはなかったのです。
ライオンさんの体が、あんまりすべすべしていたから、つい・・・」

「いいや、許すわけにはいかん」
「そんなこと言わないで。もし許して下さるなら、
きっと恩返しをしますから」

「何、恩返しだと。お前みたいなちっぽけな奴に何ができる」
ライオンは笑いました。

「いいえ、たとえちっぽけな体でも、
きっとお役に立てる時があると思います」
ネズミがあんまり一生懸命頼むので、
ライオンは食べるのがかわいそうになり、

「わかった、さっさと行け」
と、ネズミを逃がしてやりました。

「やれやれ、もう一眠りするか」
ライオンはぐっすり眠って目を覚ましたら、
何んと、体が思うように動きません。
はっとして体を見ると、なんと太い縄で木に
縛り付けられているではありませんか。
ライオンが眠っている間に、
猟師たちが、ライオンを生け捕りにしたのです。

「しまった!」
ライオンは力を振り絞って、縄を切ろうとしました。
でも、もがけばもがくほど、縄が体に食い込みます。
ライオンは苦しくて何度もうめき声を上げました。

すると、その声を聞いて、さっきのネズミが駆け付けてきました。
「大丈夫、私が助けてあげます」

ネズミは鋭い歯で、縄のあちこちをかみ切りました。
「ありがとう、助かった」

自由な体になったライオンは、ネズミに何度も頭を下げました。
すると、ネズミが言いました。
「この前、あなたは、ネズミのようなちっぽけな奴に何ができると、
笑いました。でも、これでおわかりでしょう。
ネズミにだって、ちゃんと恩返しができることを」

ライオンはうつむいたまま、何も言い返す言葉がありませんでした。


「アリとハト」

のどの渇いたアリが、泉のそばに来て、水を飲もうとしました。
体を前に出した途端、足を滑らせ、泉の中に落ちました。
「助けてくれえ・・・・・・」

アリは夢中になってもがきましたが、
泉の真ん中へ流されていくばかりです。

それを木の上で見ていたハトが、木の葉を一枚もぎ取って、
アリの所へ投げてやりました。
アリは必死で木の葉にしがみつき、その上に乗ることができました。
「ありがとう、ハトさん・・・・」
と、言おうとしたら、目の前に鳥さしの足がありました。
鳥さしは、鳥もちのたっぷりついた棹で、木の上のハトを狙っています。
そこで、アリは鳥さしの足に飛びつき、思い切りかみつきました。
「いたい!」
鳥さしはびっくりして棹を投げだし、足をおさえました。

ハトはその声に気付き、
「アリ君ありがとう」
と言って、逃げていきました。


恩返しにまつわる話ですが、
どうでしょう、誰かのために何かをした後に、
ネズミのような態度をとることが多い気がしませんか。
人から受けた恩は石に刻んで、
人に与えた恩は水に流す。
簡単なようで実践するのは・・・・・・。
  
Posted by いとう茂 at 12:32Comments(0)

2012年10月17日

研修会二日目終了

朝、9時25分から研修が始まりました。
最初の講師は言葉の語尾が分かりづらく、
聞き取るのに苦労をしました。
元官僚で、話題が少し古いのが難点でしたが、
行財政の話は、全国各地で行われているようで、
淡々と終わったという感じで、あまり心に
響くものがなかったという印象です。

二人目は筑波大学の教授でしたが、
机上の話ではなく現場の話が多く、
参考になることも多かったので、次に議会で
一般質問に使おうかと考えています。
ただ、難点は早口すぎるというところで、
聞き逃した部分もかなりありました。

三人目の講師は松阪市長で、来年1月に選挙
ということでしたが、冒頭のあいさつで、
2期目も出馬をするが、選挙ポスターも貼らず、
選挙活動もしない、評価はこの4年を見てもらい
市民に判断してもらうと、かなり強気の発言でした。
対抗馬は自民、民主、公明、共産相乗りの候補ということで、
前回も同様の相乗りの現職を破っての当選ということでした。

43の小学校区に住民協議会を作り、住民に権限を与え、
その責任も負ってもらうということを実現しつつあるという
ことで、コミュニティバスを走らせるのに、路線の住民だけでなく、
その学区全員から一定の金額を負担してもらい、
責任を持たせているという話や、
市役所建て替えの議案が就任前の議会で承認されているのに、
耐震工事で済ませ、予算削減をしたことなど、
まだ、若い市長ですが若さの特権を存分に発揮して
市民目線で頑張っている姿が伝わってきました。

夕食後は、ラウンジで敦賀、犬山、東村山、山形、の議員と交流会
嫌いなほうでないので話が弾みましたが、明日のこともあるので
10時前に退散しました。

1時から午後の研修です。午前中は、大津でもこれから
議論されるであろう、通年議会の説明等を聞きました。
わかりやすい研修で、あっという間の2時間余りでした。
3日目もしっかり研修だ~
  
Posted by いとう茂 at 12:32Comments(0)