2019年01月26日

中部会新年の研修会②

昨日に続いて奈良少年刑務所に服役している
27歳の受刑者の手記を紹介します。


「玉子焼き」

僕の好きな食べ物は、母親の作ってくれた玉子焼きです。
しかも冷めた物です。
母親は僕が小さいころから勤めに出ていて、学校から
帰ってきても家には誰もいなくて貧乏暮らしという事もあり、
おやつなんかもありませんでした。

あるのは母親が出勤前に作って置いてくれた
玉子焼きだけでした。
僕はそれを毎日おやつがわりに食べていたのです。
それを友達に笑われ、貧乏暮らしとバカにされた事で、
母親の気持ちも知らず毎日ゴミ箱にすてるようになったある日、
玉子焼きがなくなりおかしがありました。

うれしいはずが涙が出て、食べても寂しいだけでした。
僕にしたらどんな美味しいおかしよりも、母の作ってくれた
冷めた玉子焼きが心あたたまる食べ物なのです。
それで今でもそれが大好物です。
  
Posted by いとう茂 at 10:20Comments(0)