2022年02月21日
5人目の銀メダル
ドーピング、ウエアの違反、ショートトラックでの失格者の続出と、
後味の悪い問題が多発した北京オリンピックが閉会しました。
この後に開催されるパラリンピックでは、こうした問題が出ないことを
願うばかりです。
女子カーリングが決勝で英国に敗れはしましたが、前回の銅メダルを
上回る銀メダルを獲得しました。
テレビで応援していた人もたくさんいたと思います。
選手たちにとっては悔しい銀メダルだったようですが、
メダルの色よりもメダルが5人分あるということが嬉しく思います。
テレビの画面にはいつも4人の選手しか映りませんが、
もう一人控えの選手がいて試合中はベンチでコーチの横にいて
作戦を考えたり、次の試合に備えて試合後は、一人で氷の具合を
チェックしたりと、目に見えないところで仕事をしているそうです。
レギュラーの4人にとっても心強い控えの選手でしょうし、
今回の銀メダルにも影から貢献したと思います。
今回のオリンピックで最年長のメダリスト、テレビではそんな紹介もありました。
カーリングは国内の代表選考会も見ていましたが、
出場していたのはオリンピックと同じ4人で、国内戦でも
縁の下の力持ちに回っていたようです。
表彰式で5人がメダルを下げている写真を新聞で見ましたが、
ちょっとウルウルな気分でした。
ストーンを投げる4人にもそれぞれ役割があって、その役を演じていますし、
控えの選手にも役割があってその役に徹する。
その結果、強い連帯感と信頼関係が生まれるのですが、
一般社会でもこうした自分に与えられた役を演じ切ることは、
結構難しいものがあります。
その位にあらざれば政を諮らず。
論語の言葉ですが、超意訳すれば・・・部外者は口を出すな。
自分のことに集中していればいいのに、周りの人間の様子が気になり、
ついつい口出ししてしまうことがあります。
転ばぬ先の杖も時には必要ですが、転んで初めて気づくこと、
どうすれば転ばないか、そんなことを考える機会も大切なように感じます。
ともあれ、伸びしろを期待させる銀メダル獲得を心から祝福したいと思います。
Posted by いとう茂 at
15:08
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