2017年07月13日

沖島行

恒例になった沖島行です、今年も鮒寿司の漬け込みに
行ってきました。
浜大津港からリオグランデ号に乗り1時間余りで沖島港に到着、
沖島は日本で唯一淡水湖で人が住んでいる島で、小学校や
郵便局もありますし、喫茶店も1軒あります。
民宿も1軒、島のはずれにありますしお寺もあります。
生活圏は渡し船の関係で近江八幡市になるのでしょう、
島の人は近江八幡の堀切港に自動車を置いて、そこから
仕事に向かいます、中学生以上は島から船で渡って
学校に行きますし、市内を走るバス以上に本数は
多いように思います。

ここの漁協はびわ湖でも指折りの大きな漁協で、若い人も
漁業に従事しており、その人たちも鮒ずしの漬け込みの
指導をしています。
午前中は磨きという作業を1時間半行います、これはたわしで
鮒の体をきれいに磨く作業でウロコや内臓のカスなども取り除き、
漬け込みには欠かせない大切な作業です。
それが終わると鮒を乾燥させるために洗濯ばさみで挟んで
吊るしておきます、その間に昼食を済ませることになります。

6・7年行っていますが、毎年昼食の時は見知らぬ参加者同士が
ビールを飲んだり日本酒を飲んだりして鮒ずし談議に花が咲きます。
私はノンアルコールですので昨年も島内の散策、2・300メートルも
歩けば島の裏側に行けます。
何があるということではないのですが、琵琶湖が広がる桟橋で
一人でぼんやり、この時期はいつも暑いのでそれほど長くは
座ってられませんが、尾崎放哉ではありませんが「咳をしてもひとり」
この感覚がとても好きです。

昼食の休憩が終わると、いよいよ漬け込みです。
残った水分をふき取りえらの中とお腹にご飯を詰めていきます、
それを、桶に重ならないように並べてご飯を敷き詰めて、また並べて
ご飯を敷き詰める、
後はビニール袋で密閉して家に持って帰って重しを置いて
日当たりの良いところに12月頃まで置いておくだけで完成です。
昔のように毎日水を交換する必要もありませんし、臭いもほとんど
ありませんので、臭いが苦手という人も安心です。

寒い夜に熱燗の肴に・・・・・・ダメダメ、酒はご法度でした。
  
Posted by いとう茂 at 22:33Comments(0)