2017年07月26日
その人を笑えますか㉜
「ゼウスとキツネ」
神さまのゼウスは、キツネがたいそう頭が良くて気が利くのに感心して、
動物の国の王さまにしました。
とはいっても、キツネが食いしん坊で欲張りな事を知っているゼウスは、
キツネが王さまになってから心がけも王さまらしくなったかどうか、
知りたいと思いました。
そこでキツネの王さまが着飾って、カゴに揺られてしずしずと
進んで来る所へ、ゼウスは一匹のコガネムシを飛ばせました。
目の前に大好物のコガネムシが飛んでくるのを見たキツネは、
もう、食べたくてたまりません。
カゴの外に飛び出して、お供の者や見物人が大勢見ているのもかまわず、
夢中になってコガネムシを追いかけました。
「いやはや、しょうのない王さまだ。やはりキツネはキツネか」
ゼウスはあきれて、キツネを王さまからはずしました。
このお話しは、見かけは立派になっても、中身の人間は
そう簡単には変わらないと言うことを教えています。
こういう場合は氏より育ち、それとも育ちより氏というのでしょうか。
「ウサギとキツネ」
ウサギが、キツネに聞きました。
「きみは本当にお金もうけがうまいのかい?それから、きみの事を
ちゃっかり屋だっていう人がいるけれど、どうしてなの?」
すると、キツネは、
「家へくればわかるよ。おいで、ごちそうしてあげよう」
ウサギは、キツネについていきました。
ところがキツネの家には、ごちそうは何もありません。
キツネはウサギを、食べるつもりだったのです。
ウサギは、言いました。
「分かったのが、ぼくにとっては運の尽きだね。でも、とにかく分かったよ。
きみはお金持ちだからではなくて、ずるい事をするから、
ちゃっかり屋と言われるんだ」
好奇心旺盛なのは良い事ですが、見境いもなしに首を突っ込むと、
とんでもない目に会う事が多いものです。
論語にはその位にあらざれば、その政を謀らずという言葉があります。
自分の置かれている立場を知れば、わきまえることに気が付きます、
気の付かない人もいるようですが・・・・・・。
「年を取ったライオンとキツネ」
年寄りのライオンがいました。
ライオンは体が弱っていたので、もう、若い頃の様に走って
狩りをするのが面倒でした。
そこで良い事を思いつき、こんなおふれを動物たちに出しました。
《動物の王であるわたし『ライオン』は病気になってしまった。
わたしの見舞いに洞窟まで来た者には、褒美と高い位を授けよう》
そして見舞いに来た動物たちを、ライオンは片っ端から食べてしまいました。
しかし、キツネだけは来ませんでした。
ライオンはキツネに、
「なぜ来ないのか」
と、尋ねました。
すると、頭の良いキツネは答えました。
「はい、洞窟に入ったみんなの足跡は残っているのですが、
洞窟から出た足跡は一つもありません。
きっと、洞窟からどうやって出たら良いのか、みんな分からなかったのでしょう。
わたしも分からなくなると困るので、行きませんでした」
「・・・・・・」
さすがのライオンも、これには何も言い返せませんでした。
この様に頭の良い人は、ちょっとしたヒントから危険を察知し、
危ない目に会わずにすむのです。
虎穴に入らずんば・・・・・・ライオンはいないのに・・・・・。
神さまのゼウスは、キツネがたいそう頭が良くて気が利くのに感心して、
動物の国の王さまにしました。
とはいっても、キツネが食いしん坊で欲張りな事を知っているゼウスは、
キツネが王さまになってから心がけも王さまらしくなったかどうか、
知りたいと思いました。
そこでキツネの王さまが着飾って、カゴに揺られてしずしずと
進んで来る所へ、ゼウスは一匹のコガネムシを飛ばせました。
目の前に大好物のコガネムシが飛んでくるのを見たキツネは、
もう、食べたくてたまりません。
カゴの外に飛び出して、お供の者や見物人が大勢見ているのもかまわず、
夢中になってコガネムシを追いかけました。
「いやはや、しょうのない王さまだ。やはりキツネはキツネか」
ゼウスはあきれて、キツネを王さまからはずしました。
このお話しは、見かけは立派になっても、中身の人間は
そう簡単には変わらないと言うことを教えています。
こういう場合は氏より育ち、それとも育ちより氏というのでしょうか。
「ウサギとキツネ」
ウサギが、キツネに聞きました。
「きみは本当にお金もうけがうまいのかい?それから、きみの事を
ちゃっかり屋だっていう人がいるけれど、どうしてなの?」
すると、キツネは、
「家へくればわかるよ。おいで、ごちそうしてあげよう」
ウサギは、キツネについていきました。
ところがキツネの家には、ごちそうは何もありません。
キツネはウサギを、食べるつもりだったのです。
ウサギは、言いました。
「分かったのが、ぼくにとっては運の尽きだね。でも、とにかく分かったよ。
きみはお金持ちだからではなくて、ずるい事をするから、
ちゃっかり屋と言われるんだ」
好奇心旺盛なのは良い事ですが、見境いもなしに首を突っ込むと、
とんでもない目に会う事が多いものです。
論語にはその位にあらざれば、その政を謀らずという言葉があります。
自分の置かれている立場を知れば、わきまえることに気が付きます、
気の付かない人もいるようですが・・・・・・。
「年を取ったライオンとキツネ」
年寄りのライオンがいました。
ライオンは体が弱っていたので、もう、若い頃の様に走って
狩りをするのが面倒でした。
そこで良い事を思いつき、こんなおふれを動物たちに出しました。
《動物の王であるわたし『ライオン』は病気になってしまった。
わたしの見舞いに洞窟まで来た者には、褒美と高い位を授けよう》
そして見舞いに来た動物たちを、ライオンは片っ端から食べてしまいました。
しかし、キツネだけは来ませんでした。
ライオンはキツネに、
「なぜ来ないのか」
と、尋ねました。
すると、頭の良いキツネは答えました。
「はい、洞窟に入ったみんなの足跡は残っているのですが、
洞窟から出た足跡は一つもありません。
きっと、洞窟からどうやって出たら良いのか、みんな分からなかったのでしょう。
わたしも分からなくなると困るので、行きませんでした」
「・・・・・・」
さすがのライオンも、これには何も言い返せませんでした。
この様に頭の良い人は、ちょっとしたヒントから危険を察知し、
危ない目に会わずにすむのです。
虎穴に入らずんば・・・・・・ライオンはいないのに・・・・・。
Posted by いとう茂 at
22:34
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