2021年11月25日
久しぶりに人前で演奏できます
29日は和太鼓の演奏を久しぶりに人前で行います、
と言っても・・・・聞いてくれるのは近くの幼稚園児たちです。
地域で生まれた創作太鼓も今年で30年、普段触れることのない
和太鼓を楽しませたい、そんな思いで園長から話があったのは
もう20年くらい前でしょうか。
それからずっと幼稚園を訪問してきました、昨年だけはコロナで
中止になりましたが、今年から再開です。
最初にメンバーの演奏を聞いてもらい、その後は代わる代わる
子どもたちが自由に叩きます。
自分の叩いた音の大きさに驚く子どももいますし、交代と言っても
バチをはなしたがらない子どももいます。
今年はどんな子どもに出会えるか楽しみにしています。
幼稚園からの帰り道、家族とどんな話をしているのでしょう。
太鼓は叩けば音が出ますし、多くの園児が
未経験の楽器だと思います。
平日の昼間の演奏ですので行けるメンバーが限られてきます、
幼稚園児相手とはいえ、石鹿太鼓としていく以上恥ずかしい
演奏はできないと、水曜日の練習では行けるメンバーで
幼稚園バージョンの練習もしました。
限られた時間とは言っても大きい音が苦手な園児もいますので、
正規の曲よりも短くして演奏します。
もしかすると園児よりも楽しみにしているのは我々の方かも知れませんし、
園児よりも実際に楽しんでしまいそうです。
と言っても・・・・聞いてくれるのは近くの幼稚園児たちです。
地域で生まれた創作太鼓も今年で30年、普段触れることのない
和太鼓を楽しませたい、そんな思いで園長から話があったのは
もう20年くらい前でしょうか。
それからずっと幼稚園を訪問してきました、昨年だけはコロナで
中止になりましたが、今年から再開です。
最初にメンバーの演奏を聞いてもらい、その後は代わる代わる
子どもたちが自由に叩きます。
自分の叩いた音の大きさに驚く子どももいますし、交代と言っても
バチをはなしたがらない子どももいます。
今年はどんな子どもに出会えるか楽しみにしています。
幼稚園からの帰り道、家族とどんな話をしているのでしょう。
太鼓は叩けば音が出ますし、多くの園児が
未経験の楽器だと思います。
平日の昼間の演奏ですので行けるメンバーが限られてきます、
幼稚園児相手とはいえ、石鹿太鼓としていく以上恥ずかしい
演奏はできないと、水曜日の練習では行けるメンバーで
幼稚園バージョンの練習もしました。
限られた時間とは言っても大きい音が苦手な園児もいますので、
正規の曲よりも短くして演奏します。
もしかすると園児よりも楽しみにしているのは我々の方かも知れませんし、
園児よりも実際に楽しんでしまいそうです。
Posted by いとう茂 at
14:47
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2021年11月24日
日曜日のえこちゃんステーション
会場の都合で、いつもの月よりも1週間早い21日は、えこステでした。
今月は大津市保健所から、保健所で実施しているひきこもり家族の
勉強会の運営の参考にしたいと、職員が出席してくれました。
保健所の勉強会の雰囲気とは違い、えこステの参加者の
元気さと明るさに驚いたようで、保健所の勉強会に
参加している家族も元気と笑顔を取り戻してくれたらと願っています。
今月はイベントが何も入っていない月で、参加者も時間を気にせずに
溜まっているものを吐き出せたようです。
近況報告では2組の家族から、子どもに言ってしまったと
爆発したことの報告がありました。
親の中にある不満をぶちまけたのではないことをえこーの面談で
聞いていましたので、よくぞ爆発しましたと改めて称賛しました。
ひきこもっている子どもに対して、はれ物に触るように接している
家族が多い中、「お前が心配だから」「もっと自分を大切にして欲しい」
そんな願いの爆発です。
ただのうっぷん晴らしなら称賛しませんが、
子どものことを思っての爆発、これは子どもの心にも伝わっていると思います。
決して見放さないという親の決意の表れともいえると思います。
爆発の効果がすぐに出るとは思いませんが、
親が味方だと認識することで、親子の関係も修復に向かうと思います。
今回がえこステの18回目でした、1回目と比べて動きが出てきた家族が
増えています、最初に相談に来た時は「どうしていいか分からない」
まるでこの世の終わりのような顔つきだったのが明らかに変わってきました。
ここに来るまでには様々な葛藤があったと思います、
前向きに進めば進んだで新しい課題が出てきます。
その課題もこつこつ諦めないで取り組むことで、
解決への道が見えてきます。
1つ1つの課題の解決はできても、最終的な自立に向けた課題は
何なのかはそれぞれ違いますし、
そこに行くまでの道のりは総じて遠いように感じます。
今月は大津市保健所から、保健所で実施しているひきこもり家族の
勉強会の運営の参考にしたいと、職員が出席してくれました。
保健所の勉強会の雰囲気とは違い、えこステの参加者の
元気さと明るさに驚いたようで、保健所の勉強会に
参加している家族も元気と笑顔を取り戻してくれたらと願っています。
今月はイベントが何も入っていない月で、参加者も時間を気にせずに
溜まっているものを吐き出せたようです。
近況報告では2組の家族から、子どもに言ってしまったと
爆発したことの報告がありました。
親の中にある不満をぶちまけたのではないことをえこーの面談で
聞いていましたので、よくぞ爆発しましたと改めて称賛しました。
ひきこもっている子どもに対して、はれ物に触るように接している
家族が多い中、「お前が心配だから」「もっと自分を大切にして欲しい」
そんな願いの爆発です。
ただのうっぷん晴らしなら称賛しませんが、
子どものことを思っての爆発、これは子どもの心にも伝わっていると思います。
決して見放さないという親の決意の表れともいえると思います。
爆発の効果がすぐに出るとは思いませんが、
親が味方だと認識することで、親子の関係も修復に向かうと思います。
今回がえこステの18回目でした、1回目と比べて動きが出てきた家族が
増えています、最初に相談に来た時は「どうしていいか分からない」
まるでこの世の終わりのような顔つきだったのが明らかに変わってきました。
ここに来るまでには様々な葛藤があったと思います、
前向きに進めば進んだで新しい課題が出てきます。
その課題もこつこつ諦めないで取り組むことで、
解決への道が見えてきます。
1つ1つの課題の解決はできても、最終的な自立に向けた課題は
何なのかはそれぞれ違いますし、
そこに行くまでの道のりは総じて遠いように感じます。
Posted by いとう茂 at
22:23
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2021年11月23日
あんたは特別やから・・・・
この前、用事で一回りほど下の男性と3キロほど歩くことがありました。
私が「歩くスピードは速い方ですか」。
すると、「はい、結構速いと思っています」。
そんな会話のあと、歩き出したのですが肩を並べて歩くはず・・・・
が歩けず、三歩下がって・・・からどんどん離れていく一方で、
すぐに10mくらい差がついてしまいます。
こちらは普通に歩いていますが若い男性は肩で息をして汗ばんでいます。
まだ1キロほどしか歩いておらず「大丈夫ですか」
「遅れてすみません大丈夫です・・・」
その後も同じことの繰り返し、離れるたびにこちらは立ち止まって
追いつくのを待ちます。
「伊藤さん速いですね」
「・・・・・お前が遅いんじゃ、若いくせに・・・・」心の叫びです。
歩き終わると男性はフラフラで、これから用事だというのに
激しい息づかいが戻りません。
話さないといけないことを話せずに、私が代弁・・・・・。
「速かったですか」
「速すぎますわ ハーハー・・・・・」
家に帰ってこのことを話すと嫁さんが・・・・
「あんたは特別やから、同年代の人とは違うで」
「わしよりも一回り位、年下やで・・・・」
「それでも、歩くのが速かったんやわ」
足腰にはそれなりに自信がありますし、膝の痛みもありませんが、
肺活量も若いころに比べる由もなく、筋力も低下しているのは
自覚しています、しかし・・・・こんなことがあると、
ついつい自分を過信してしまう・・・・その結果・・・・。
歩く時には背骨を立てる、骨盤に背骨が乗っている感覚、
それで背筋が伸びます、背筋が伸びると歩幅が広くなる。
疲れてくるとどうしても背中が丸くなり、
視線も下向きになり歩幅も狭くなります。
そんな時は思い切って腕を振る、それで推進力をもらうことにしています。
四国遍路で連日40キロほどを歩いた時にこの方法に気づきました・・・
陸上をしている時にも苦しくなってペースが落ちると周囲から、
「腕を振れ、腕を振れ」と大きい声が飛んでいたのに・・・。
自分では特別とは思っていませんが、70歳までにもう一度、
ビワ100に出場したいと思っていますし、
四国遍路ももう一度、歩いて回りたいとは考えています。
そもそも・・・この年でそんなことを考えるのが・・・特別なのかしら・・・ん。
私が「歩くスピードは速い方ですか」。
すると、「はい、結構速いと思っています」。
そんな会話のあと、歩き出したのですが肩を並べて歩くはず・・・・
が歩けず、三歩下がって・・・からどんどん離れていく一方で、
すぐに10mくらい差がついてしまいます。
こちらは普通に歩いていますが若い男性は肩で息をして汗ばんでいます。
まだ1キロほどしか歩いておらず「大丈夫ですか」
「遅れてすみません大丈夫です・・・」
その後も同じことの繰り返し、離れるたびにこちらは立ち止まって
追いつくのを待ちます。
「伊藤さん速いですね」
「・・・・・お前が遅いんじゃ、若いくせに・・・・」心の叫びです。
歩き終わると男性はフラフラで、これから用事だというのに
激しい息づかいが戻りません。
話さないといけないことを話せずに、私が代弁・・・・・。
「速かったですか」
「速すぎますわ ハーハー・・・・・」
家に帰ってこのことを話すと嫁さんが・・・・
「あんたは特別やから、同年代の人とは違うで」
「わしよりも一回り位、年下やで・・・・」
「それでも、歩くのが速かったんやわ」
足腰にはそれなりに自信がありますし、膝の痛みもありませんが、
肺活量も若いころに比べる由もなく、筋力も低下しているのは
自覚しています、しかし・・・・こんなことがあると、
ついつい自分を過信してしまう・・・・その結果・・・・。
歩く時には背骨を立てる、骨盤に背骨が乗っている感覚、
それで背筋が伸びます、背筋が伸びると歩幅が広くなる。
疲れてくるとどうしても背中が丸くなり、
視線も下向きになり歩幅も狭くなります。
そんな時は思い切って腕を振る、それで推進力をもらうことにしています。
四国遍路で連日40キロほどを歩いた時にこの方法に気づきました・・・
陸上をしている時にも苦しくなってペースが落ちると周囲から、
「腕を振れ、腕を振れ」と大きい声が飛んでいたのに・・・。
自分では特別とは思っていませんが、70歳までにもう一度、
ビワ100に出場したいと思っていますし、
四国遍路ももう一度、歩いて回りたいとは考えています。
そもそも・・・この年でそんなことを考えるのが・・・特別なのかしら・・・ん。
Posted by いとう茂 at
14:48
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2021年11月22日
こんな味だったかなぁ
朝食はお茶漬け、それこそ半膳のご飯と漬物とお茶だけ、
これで50年以上来ましたが、ここ2・3年は納豆が増えました。
白い四角い発泡スチロールに入った納豆、これに刻みネギとカラシを
たっぷり入れています、納豆についているものではなくチューブのカラシです。
納豆が増えたので当然ご飯の量も増えました、
慣れてしまえばわからないのかも知れませんが、納豆ってこんな味だったかな・・・・。
最近よくそんなことを感じます。
子どもの頃に食べていた納豆は上下を縛った藁に入っていて、
もっと粘りもあったし臭いもきつかったように記憶していますし、
味もなんとなく違うような・・・・・もっとクセがあったなぁ。
臭いと言えば、随分前の芋焼酎はもっときつい臭いでしたし、
味もマイルドなものに変わっているように感じます。
最近はほとんど口にしませんので、これ以上の感想はありませんが、
ほとんどの食べ物が丸くなっている・・・・、
農作物も品種改良が進んで、リンゴもミカンも酸っぱいものが
減ったように思いますし、スイカも昔と比べて糖度が増したような・・・。
人間の味覚が変化してそうした農作物を求めているのか、
それとも農家の努力で品種を改良して、人間の味覚がそれに慣らされたのか・・・・。
個人的には、売らんがための努力が大きいように思います。
より口にしやすい食べ物の方が売れることは明白です。
鮮魚も昔は丸ごと売られていたのが、スーパーの鮮魚売り場は
パック詰めのものがほとんどで、包丁のない家庭も増えています。
手間のかかるもの、クセのあるものは敬遠される・・・・
怠惰な人間が増えたのか、怠惰な人間にされているのか・・・・。
人間もアクの強い人が減ったように感じます、
というよりも何事にも無関心な人が増えたような・・・・。
自分に関係がないと知らん顔の人多いように思います、
その割には昼間のワイドショーで芸能人や政治家のゴシップを
見ている人は結構いそうです。
皇族の結婚相手の話題も視聴率が高かったのかも知れません、
丁寧な言葉遣いは表向きだけで、根掘り葉掘りほじくる・・・・
それも報道の自由とかいうやつなのでしょうか。
味が変わった、そして人間も変わった、その根底には・・・・、
これも勝手な意見ですが、平和ボケの極みと言えば言いすぎでしょうか。
これで50年以上来ましたが、ここ2・3年は納豆が増えました。
白い四角い発泡スチロールに入った納豆、これに刻みネギとカラシを
たっぷり入れています、納豆についているものではなくチューブのカラシです。
納豆が増えたので当然ご飯の量も増えました、
慣れてしまえばわからないのかも知れませんが、納豆ってこんな味だったかな・・・・。
最近よくそんなことを感じます。
子どもの頃に食べていた納豆は上下を縛った藁に入っていて、
もっと粘りもあったし臭いもきつかったように記憶していますし、
味もなんとなく違うような・・・・・もっとクセがあったなぁ。
臭いと言えば、随分前の芋焼酎はもっときつい臭いでしたし、
味もマイルドなものに変わっているように感じます。
最近はほとんど口にしませんので、これ以上の感想はありませんが、
ほとんどの食べ物が丸くなっている・・・・、
農作物も品種改良が進んで、リンゴもミカンも酸っぱいものが
減ったように思いますし、スイカも昔と比べて糖度が増したような・・・。
人間の味覚が変化してそうした農作物を求めているのか、
それとも農家の努力で品種を改良して、人間の味覚がそれに慣らされたのか・・・・。
個人的には、売らんがための努力が大きいように思います。
より口にしやすい食べ物の方が売れることは明白です。
鮮魚も昔は丸ごと売られていたのが、スーパーの鮮魚売り場は
パック詰めのものがほとんどで、包丁のない家庭も増えています。
手間のかかるもの、クセのあるものは敬遠される・・・・
怠惰な人間が増えたのか、怠惰な人間にされているのか・・・・。
人間もアクの強い人が減ったように感じます、
というよりも何事にも無関心な人が増えたような・・・・。
自分に関係がないと知らん顔の人多いように思います、
その割には昼間のワイドショーで芸能人や政治家のゴシップを
見ている人は結構いそうです。
皇族の結婚相手の話題も視聴率が高かったのかも知れません、
丁寧な言葉遣いは表向きだけで、根掘り葉掘りほじくる・・・・
それも報道の自由とかいうやつなのでしょうか。
味が変わった、そして人間も変わった、その根底には・・・・、
これも勝手な意見ですが、平和ボケの極みと言えば言いすぎでしょうか。
Posted by いとう茂 at
14:48
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2021年11月21日
言い訳ばかり
年下の知り合いの話です、仮に一雄としておきます。
一雄の仕事は運送業で毎日トラックに乗っています。
納品先によっては時間指定があるために、
午前3時に出発することもあるようで、
終わりの時間も17時とはいかず残業枠をいっぱい使っての
仕事だと言います。
労務士が入っていますので規定以上の残業はありませんが、
帰り際に雑談しながら翌日の納品書の整理など、
グレーゾーンの残業もどきはあるということでした。
その一雄の会社に次郎と言う社員が入ってきたときの話です。
次郎はこれまで運送会社を転々としてきたようです。
・・・・物覚えが悪いと一雄は言います。
個人向けの配送はなく、全てが工場か会社に納品となっていて、
大口の荷物なら1日に5社程度、運送会社の倉庫からの積み込みが3回、
大口が少ない時は15社程度で倉庫からの積み込みが4・5回ということでした。
荷物の積み込みも荷下ろしもフォークリフトでやってくれるので、
体力的にはずいぶん楽になったと言います。
次郎の教育係が一雄でした、教育期間は1週間で得意先の場所を
覚えて荷下ろし場や会社への入場の方法などを教えていたのですが、
何度言っても覚えていない・・・・ここを右、
次を左と言ってもその時は「はい」と返事をするのですが、
いざ走っていると左に行くところを直進、
それでも本人は間違ったことに気づいていないらしく、
2キロほど走って・・・・とぼけているのか「まだ着きませんねぇ」・・・・。
これには、呆れてものが言えない・・・それが何度もあって、
一雄が切れて「何度言ったらわかるんだ」かなり荒い語気で言ったそうです。
「・・・・自分は地図を描いて覚えないと頭に入らないたちなんで」
「だったら地図を描けばいい、自分の覚えやすい方法で覚えたらいい」と
その日は終わったのですが、翌日は「これまでいた会社は
トラックにナビがついていて道を覚えることがなかった」
・・・・ないものねだりをするな、うちのトラックにはナビなんかついていない
これは大変ですね、道をしっかり覚えないと納品できませんね。
心の中で、今頃何を言うてんねん、昨日は地図を描くと言ってたやないか・・・・
ぼけ・・・・らしいです。
仕事が終わって次郎が一雄に得意先の場所を自分の車で確認して
地図を描いてもいいか聞いてきたそうです。
一雄は翌日は遠方まで配達があるので2時起きで3時出発、
次郎もそれに同行なので、出発時間に遅れないように念押しをして
会社を後にしたと言います。
翌日、出発時間には余裕を持って次郎は来ましたが、地図が描けていません。
地図はどうしたか聞くと・・・・頭の中に入っている・・・・。
その日は一雄の担当エリアの配送で、
翌日が次郎について一雄が同行となっていました。
そして翌日、頭の中に入っている配送先に向かいますが
「頭が悪いもんで・・・・」「そんで、どうした」
「配送先が完全におぼわっていません、前の会社はナビがあったんで」。
一雄はルートを教えるよりも、やめてしまえと言いたかったそうですが、
それはパワハラになると思って黙り込んでいたといいます。
えこーでこの人間の相談を受けてもらえないか・・・・。
「別に本人は困ってないんでしょ、頭が悪いって言ってるけれど、
言い訳ばかりで、自分がやらなくてはいけないことに
正面から向き合っていない、これは仕事に対する心構えだから、
そちらの仕事だし、働いて給料をもらって日常生活が
おくれているのだから、えこーの相談にはならないね」
でも一雄は大変な人とご縁ができたものだ・・・・・。
一雄の仕事は運送業で毎日トラックに乗っています。
納品先によっては時間指定があるために、
午前3時に出発することもあるようで、
終わりの時間も17時とはいかず残業枠をいっぱい使っての
仕事だと言います。
労務士が入っていますので規定以上の残業はありませんが、
帰り際に雑談しながら翌日の納品書の整理など、
グレーゾーンの残業もどきはあるということでした。
その一雄の会社に次郎と言う社員が入ってきたときの話です。
次郎はこれまで運送会社を転々としてきたようです。
・・・・物覚えが悪いと一雄は言います。
個人向けの配送はなく、全てが工場か会社に納品となっていて、
大口の荷物なら1日に5社程度、運送会社の倉庫からの積み込みが3回、
大口が少ない時は15社程度で倉庫からの積み込みが4・5回ということでした。
荷物の積み込みも荷下ろしもフォークリフトでやってくれるので、
体力的にはずいぶん楽になったと言います。
次郎の教育係が一雄でした、教育期間は1週間で得意先の場所を
覚えて荷下ろし場や会社への入場の方法などを教えていたのですが、
何度言っても覚えていない・・・・ここを右、
次を左と言ってもその時は「はい」と返事をするのですが、
いざ走っていると左に行くところを直進、
それでも本人は間違ったことに気づいていないらしく、
2キロほど走って・・・・とぼけているのか「まだ着きませんねぇ」・・・・。
これには、呆れてものが言えない・・・それが何度もあって、
一雄が切れて「何度言ったらわかるんだ」かなり荒い語気で言ったそうです。
「・・・・自分は地図を描いて覚えないと頭に入らないたちなんで」
「だったら地図を描けばいい、自分の覚えやすい方法で覚えたらいい」と
その日は終わったのですが、翌日は「これまでいた会社は
トラックにナビがついていて道を覚えることがなかった」
・・・・ないものねだりをするな、うちのトラックにはナビなんかついていない
これは大変ですね、道をしっかり覚えないと納品できませんね。
心の中で、今頃何を言うてんねん、昨日は地図を描くと言ってたやないか・・・・
ぼけ・・・・らしいです。
仕事が終わって次郎が一雄に得意先の場所を自分の車で確認して
地図を描いてもいいか聞いてきたそうです。
一雄は翌日は遠方まで配達があるので2時起きで3時出発、
次郎もそれに同行なので、出発時間に遅れないように念押しをして
会社を後にしたと言います。
翌日、出発時間には余裕を持って次郎は来ましたが、地図が描けていません。
地図はどうしたか聞くと・・・・頭の中に入っている・・・・。
その日は一雄の担当エリアの配送で、
翌日が次郎について一雄が同行となっていました。
そして翌日、頭の中に入っている配送先に向かいますが
「頭が悪いもんで・・・・」「そんで、どうした」
「配送先が完全におぼわっていません、前の会社はナビがあったんで」。
一雄はルートを教えるよりも、やめてしまえと言いたかったそうですが、
それはパワハラになると思って黙り込んでいたといいます。
えこーでこの人間の相談を受けてもらえないか・・・・。
「別に本人は困ってないんでしょ、頭が悪いって言ってるけれど、
言い訳ばかりで、自分がやらなくてはいけないことに
正面から向き合っていない、これは仕事に対する心構えだから、
そちらの仕事だし、働いて給料をもらって日常生活が
おくれているのだから、えこーの相談にはならないね」
でも一雄は大変な人とご縁ができたものだ・・・・・。
Posted by いとう茂 at
10:34
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