2017年07月16日

四国遍路万歩計

世の中は3連休で行楽地や道路は人や車で
いっぱいです。
明日は海の日でマリンスポーツや水泳客でここも人が溢れます。
いつもポケットに入れている遍路の万歩計は3巡目の伊予西条の
あたりで、新居浜の方に向かっています。
札所は64番前神寺から65番三角寺への途中です。
距離にすると45キロほどでしょうか、1日で歩くには少し長い
距離ですが車なら1時間ほどで到着します。
歩くという動作は日常生活の中で基本になりますが、改めて
45キロを歩くとなると人間の力のなさを思い知らされます。

足に豆を作りひざや足首の痛みと闘いながら歩かなくては
いけませんし、この時期は熱中症の心配もあります。
無理をして歩くと翌日に差し障りますし、夕食も疲労で
食べられないことも考えられます。
かといって水分だけでは体力が落ちるだけで歩こうという
気力まで失せてしまいます。

ただ、このあたりまで歩いてくると残りが見えてきますし、
高知の長い道を歩いてきたのと、宿毛から宇和島、
宇和島から久万高原あたりを歩いた自信が背中を押して
65番が愛媛県最後の札所ということもあり足取りは軽かった
ように思います。
万歩計は身に着けているので、いつもいつも見ているわけでは
ありませんが、時々確認すると思いのほか進んでいたり、
少ししか進んでいなかったりと残りの距離と歩数しか
表示されませんので、道中の雰囲気が感じられません。
一度歩いているのでこういうことを感じるのですが、3連休で
歩ける距離は80キロほどでしょうか、3日間連続で歩くという
経験はこうした遍路という場に自分を置かないとできないと
思います。

こんなことを書いていると虫が騒ぎ出します、暑さは苦手ですし
時間も作れないのですが、それでもどこかに、どうしたら四国に
行けるか考えている自分がいます。
この発想を四国だけでなく、日常生活の場でできたら可能になることが
たくさんあるように思います。
方法を考えるということを大げさに言えば自分の生きる道を探る、
そう言えると思います。
万歩計を見るたびにこれからは、日常生活で行き詰っている
事柄にも思いを馳せたい・・・・・・できるかな。
  
Posted by いとう茂 at 23:47Comments(0)

2017年07月15日

居場所

昨日は更生保護関係者のつどいがありました、
講演の中で保護観察対象者や罪を犯した人の立ち直りには
就労と居場所、住む場所ですが、そうしたことの重要性についても
話がありました。
居場所については様々なところで関わっている、生活困窮家庭の
子どもたちにも同じことが言えます。
支えてくれる、声をかけてくれる人だけでなく、温かい居場所が人の
心をくつろがせて明日への元気も生むのだと思います。

ずいぶん昔ですが、中年男性の悲哀を綴ったドキュメントで居場所のない
男たちの特集を見たことがあります。
夜遅くまで居酒屋で飲んだりパチンコに興じたり、とにかく家に
帰りたがらない男がたくさんいました。
そして、それぞれの男には気の合う仲間もできていました、素性は
ほとんど話さずに、同じ時間と同じ空間を共有している連帯感が
生まれているようです。

同じ男として理解できる部分がありました、非生産的で後ろ向きと
言われるかもしれませんが、自分の家が安らぎの場所ではない
男が多数存在するのは事実です。
少ない小遣いで居場所を買っているのかもしれませんが、更生を
目指す人や生活困窮家庭の子どもたちにはそうした選択肢はなく、
ただじっと一人で時間が経過するのを待つか、昔の悪友に
誘われるままに居場所だと勘違いして、行動を共にして悪の道へ
戻ってしまうことも多いと思います。

人は一人では行きて行くことができません。
心を許せる人や誰にも遠慮せずにいられるスペース、そういったものが
必要になります。
whoの健康の定義は病気がないことだけでなく、精神的にも
経済的にも問題がないことだと定められていたと思いますが、この定義が
人間が人間らしく生きて行く上で必要不可欠のものだと思います。
大津市民憲章の健康で明るい生活につとめましょう、これが基本では
ないかと思います。
郷土を愛し琵琶湖の美しさをいかす、豊かな文化財を守る、時代にふさわしい
風習をそだてる、あたたかい気持ちで旅の人をむかえる、これらはすべて、
自分が肉体的にも精神的にも経済的にも健康でないと実践できません。

健康とは居場所のある人生もその範疇かもしれません。
  
Posted by いとう茂 at 17:22Comments(0)

2017年07月14日

平成29年度更生保護関係者のつどい

更生保護関係者のつどいが開催されました。
午後1時30分からスタートでしたが担当役員は午前10時に集合して、
会場の準備ということでしたが、9時30分に執行部から国県要望の
説明がありましたので会派の政調会長として市役所で説明を聞き、
10時40分に会場のびわ湖合同庁舎に到着しました。
例年は協力組織部の担当で、役割分担を部会内でしていましたが、
今年は部会長が欠席で地域活動部会の部会長に司会と
保護観察所長、大津市長、保護司会長の意見交換会のコーディネートも
回ってきましたので、私がその任を負う羽目になってしまいました。
昨年は協力組織部の部会長でしたので司会等を務めましたので
2年続きで同じような役になってしまいました。

主催者と越市長のあいさつに続き、保護観察所長の講演、それを受けて
越市長が引き続き講演されました。
このあたりまで、予定の時間より30分ほど早く進行していましたので
次の意見交換会が40分ほどの予定でしたが1時間以上になっていました。
40分で予定を組んでいましたので30分間の進行をどうしょうか考えましたが、
上手く頭の中でまとまらず、いつもの能天気な私が「まっいいか、何とかなるさ」。
結果は予定通り4時に終了することができ、めでたしめでたしで役目を
果たすことができました。

今日のつどいの中で残念なことがありました、講演の最中に私語が絶えない女性が
2組あり、会場全体にざわざわした声が響いていたことです。
おそらく動員がかかって参加した人たちでしょうが、私語よりも居眠りを
していてくれる方がよほどましです。
講演を遮るのも気が引けましたのでそのまま流したのですが、女性の前に
座っている人が気になったのかメモを回してくれ、それで一件落着でしたが
後片付けの時にもその話題になり、気になっていた人は私だけではなかったんだと
思い、次からはどういう状況であれ自分が動けるなら注意をしに行こうと
感じた次第です。

ともあれ、1年で一番大きな研修の場が無事に終了し、市長や観察所の
姿勢も前向きなことが理解でき、このつどいを機にさらに更生保護の
理解と支援の輪が広がるよう微力ながら努めていこうと思った一日でした。
  
Posted by いとう茂 at 23:45Comments(0)

2017年07月13日

沖島行

恒例になった沖島行です、今年も鮒寿司の漬け込みに
行ってきました。
浜大津港からリオグランデ号に乗り1時間余りで沖島港に到着、
沖島は日本で唯一淡水湖で人が住んでいる島で、小学校や
郵便局もありますし、喫茶店も1軒あります。
民宿も1軒、島のはずれにありますしお寺もあります。
生活圏は渡し船の関係で近江八幡市になるのでしょう、
島の人は近江八幡の堀切港に自動車を置いて、そこから
仕事に向かいます、中学生以上は島から船で渡って
学校に行きますし、市内を走るバス以上に本数は
多いように思います。

ここの漁協はびわ湖でも指折りの大きな漁協で、若い人も
漁業に従事しており、その人たちも鮒ずしの漬け込みの
指導をしています。
午前中は磨きという作業を1時間半行います、これはたわしで
鮒の体をきれいに磨く作業でウロコや内臓のカスなども取り除き、
漬け込みには欠かせない大切な作業です。
それが終わると鮒を乾燥させるために洗濯ばさみで挟んで
吊るしておきます、その間に昼食を済ませることになります。

6・7年行っていますが、毎年昼食の時は見知らぬ参加者同士が
ビールを飲んだり日本酒を飲んだりして鮒ずし談議に花が咲きます。
私はノンアルコールですので昨年も島内の散策、2・300メートルも
歩けば島の裏側に行けます。
何があるということではないのですが、琵琶湖が広がる桟橋で
一人でぼんやり、この時期はいつも暑いのでそれほど長くは
座ってられませんが、尾崎放哉ではありませんが「咳をしてもひとり」
この感覚がとても好きです。

昼食の休憩が終わると、いよいよ漬け込みです。
残った水分をふき取りえらの中とお腹にご飯を詰めていきます、
それを、桶に重ならないように並べてご飯を敷き詰めて、また並べて
ご飯を敷き詰める、
後はビニール袋で密閉して家に持って帰って重しを置いて
日当たりの良いところに12月頃まで置いておくだけで完成です。
昔のように毎日水を交換する必要もありませんし、臭いもほとんど
ありませんので、臭いが苦手という人も安心です。

寒い夜に熱燗の肴に・・・・・・ダメダメ、酒はご法度でした。
  
Posted by いとう茂 at 22:33Comments(0)

2017年07月12日

形は違えども・・・・

友人が褒章を受章しましたので祝賀会をすることになり、
友人代表として発起人の末席を汚しています。
発起人のほかに世話人がおられますので、事務的な作業は
世話人の方で処理をして頂いています。
招待状を手配りする来賓もおいでになりますので、今日は代表発起人と
友人、世話人の方と4人で行政機関などへお邪魔してきました。
代表発起人について回るだけですので特別なことはしていませんが、
事務を一手に引き受けて頂いている世話人の方々は大変だと
思います。
招待客選び、招待状の作成、招待状の発送と出欠確認、
ホテルとの打ち合わせ等々、こまごました仕事も含めると専業で
かからないといけないほど時間を要すると思いますし、あちこちにも
気を配らないといけないことが山ほどあるものです。

こうした裏方のおかげで友人も晴れ舞台の主役を務めることができます、
発起人もそれなりに責任を果たすことができます。

世の中にはこうして黙々と裏方で仕事をして、誰かの役に
立っている人がいるものです。
議員も市民から様々な要望を受けて実現に努力していますが、
議員が予算権を持っているわけではありませんので、要望の
全てが実現できると言うわけではありません。
職員との人間関係でお願いしたり会派で要望活動を行ったりして
実現に向けて活動をしています。

そんな議員の世話人ともいうべき立場の人が議会局の職員であり
会派の職員です。
視察先との連絡調整、各部局からの連絡事項の伝達や研修会の
案内、法令などとの照合、各種のアドバイスや要望のとりまとめ、
こちらもかなりの仕事量です。
昔は一般質問や広報紙の原稿も作成させる議員がいると
聞いたことがありますが、かなりひどいレベルだと思います。
議会改革度ランキングで2年連続で2位の大津市議会ですので
たぶん、今はそんなひどいレベルの議員はいないと思います。

支えられて舞台で堂々と演じられる、支えてくれる人を信頼して
のことだと思いますが、演じる人もある時は支える側に回るから
お互い様で世の中がうまく回るのだと思います。
仕事で支える側ばかりの人もいますが、演じている人の感謝の
気持ちが支えるエネルギーになるのではないでしょうか。
褒章の祝賀会だけでなく、世の中は支える人と支えられる人で
成り立っている側面もあります。
人を支えるときは黙々とひたむきに、人に支えてもらっている時は
心に感謝の念を持って、形は違っても骨組みは変わりません。
  
Posted by いとう茂 at 22:01Comments(0)