2022年01月22日
そんなやつもおるわな④
友人の会社に行ったのですが、あいにく友人は急用で外出中でした。
受付にいる警備員さんが「社長はあと30分くらいで戻られます、
よかったら中でお待ちになりますか」
私の顔を覚えていてくれて、親切に声をかけてくれました。
「ありがとうございます、じゃ中で待たせてください」
会社のロビーで待っていてもよかったのですが、警備員さんの親切に甘えました。
受付と言ってもせいぜい10畳くらいで、中には机が2つとソファーがある程度で
ロビーよりはかなり狭いスペースです。
「警備員さんはこの仕事は長いのですか」
「定年になってからですから今年で5年目、4月から6年目に入ります、
どっちがどうかは判断できませんが、警備員と呼ばれるのは久しぶりです、
ほとんどが守衛です」
「そうですね、どちらがどうなんでしょう、親しみを込めてなら守衛さんかな、
見下した言い方なら守衛、そんな響きがありますし、
警備員って何か格があるように聞こえますけどね」
「そうなんですか、私的には守衛の方が地位が低いように感じます。
この会社で一番地位が低いけれども責任は結構あると思っています。
職業に貴賤はないから胸を張るまではいきませんが、
この仕事の役を私なりに演じているつもりです」
「警備員さん、その考え方には全く同感です、以前はどんなお仕事を
されていたか知りませんが、世間の人の中には定年後に
警備員をしていると言うと、急に態度が大きくなる人もいるでしょうが、
私は人生の中で回ってきた役を演じ切ることがその人の
人生の幅を広げたり深みを増したりすると思っています」
「そんなに言ってもらったら恐縮です」
「いえいえ、私が実際に考えていることですから、
お世辞でも何でもないですよ」
「ありがとうございます、伊藤さんみたいな人ばっかりだったら
仕事もしやすいのですけれども・・・・」
「どんな仕事でも、いろんな苦労があるものですよ、若い人が
高齢者を馬鹿にしたり、決まり事を守らずに迷惑をかけられたり、
そんなこともあるでしょう」
「よくご存じですね」
「いえいえ、ただの推測です」
「若い人の多くは挨拶をしても返ってきませんし、中には名前は言えませんが
管理職の人にもそういった人がいます。自分の現役時代は
どうだったか反省になりますよ。」
「挨拶一つでもそうですか、世の中は挨拶とありがとう、ごめんなさいで
ほとんど丸く収まることが多いと思いますよ」
「今度は私が全く同感ですわ、ははは、この前もこんなことがありました、
伊藤さんは来客者用のスペースに駐車されていますが、
社員は派遣も含めて社員用のスペースで、管理職だけは
場所が決まっていますが他は早いもの順で駐車です。
私は勤務が日勤と夜勤の中間の時間からですから会社の駐車場が
いっぱいのこともあります。
そんな時は三角地域に止めておいて、日勤が帰ると移動させます、
この前は私が帰る時に駐車場の通路に車が2台止まっていて、
私の車が出ませんでした、すぐに総務に行って持ち主に
連絡してもらいましたが、持ち主は何かぶつぶつで謝りもせず、
私が下げるのか・・・です」
「ごめんなさいですむのに・・・、警備んさんではなく、この会社の
管理職の車が出られないなら態度が違ったのでしょうね」
「私もそう思います、別に腹は立ちませんでしたが、悲しい人だなぁとは
思いましたよ、あっ、社長が戻られました、待たせてごめんなさいね」
「いえいえ、こちらこそ楽しい時間でしたわ、ありがとうございました、
また次も社長が外出ならいいのに、ははは、失礼します」
「失礼します」
そんなやつもおるわな。
受付にいる警備員さんが「社長はあと30分くらいで戻られます、
よかったら中でお待ちになりますか」
私の顔を覚えていてくれて、親切に声をかけてくれました。
「ありがとうございます、じゃ中で待たせてください」
会社のロビーで待っていてもよかったのですが、警備員さんの親切に甘えました。
受付と言ってもせいぜい10畳くらいで、中には机が2つとソファーがある程度で
ロビーよりはかなり狭いスペースです。
「警備員さんはこの仕事は長いのですか」
「定年になってからですから今年で5年目、4月から6年目に入ります、
どっちがどうかは判断できませんが、警備員と呼ばれるのは久しぶりです、
ほとんどが守衛です」
「そうですね、どちらがどうなんでしょう、親しみを込めてなら守衛さんかな、
見下した言い方なら守衛、そんな響きがありますし、
警備員って何か格があるように聞こえますけどね」
「そうなんですか、私的には守衛の方が地位が低いように感じます。
この会社で一番地位が低いけれども責任は結構あると思っています。
職業に貴賤はないから胸を張るまではいきませんが、
この仕事の役を私なりに演じているつもりです」
「警備員さん、その考え方には全く同感です、以前はどんなお仕事を
されていたか知りませんが、世間の人の中には定年後に
警備員をしていると言うと、急に態度が大きくなる人もいるでしょうが、
私は人生の中で回ってきた役を演じ切ることがその人の
人生の幅を広げたり深みを増したりすると思っています」
「そんなに言ってもらったら恐縮です」
「いえいえ、私が実際に考えていることですから、
お世辞でも何でもないですよ」
「ありがとうございます、伊藤さんみたいな人ばっかりだったら
仕事もしやすいのですけれども・・・・」
「どんな仕事でも、いろんな苦労があるものですよ、若い人が
高齢者を馬鹿にしたり、決まり事を守らずに迷惑をかけられたり、
そんなこともあるでしょう」
「よくご存じですね」
「いえいえ、ただの推測です」
「若い人の多くは挨拶をしても返ってきませんし、中には名前は言えませんが
管理職の人にもそういった人がいます。自分の現役時代は
どうだったか反省になりますよ。」
「挨拶一つでもそうですか、世の中は挨拶とありがとう、ごめんなさいで
ほとんど丸く収まることが多いと思いますよ」
「今度は私が全く同感ですわ、ははは、この前もこんなことがありました、
伊藤さんは来客者用のスペースに駐車されていますが、
社員は派遣も含めて社員用のスペースで、管理職だけは
場所が決まっていますが他は早いもの順で駐車です。
私は勤務が日勤と夜勤の中間の時間からですから会社の駐車場が
いっぱいのこともあります。
そんな時は三角地域に止めておいて、日勤が帰ると移動させます、
この前は私が帰る時に駐車場の通路に車が2台止まっていて、
私の車が出ませんでした、すぐに総務に行って持ち主に
連絡してもらいましたが、持ち主は何かぶつぶつで謝りもせず、
私が下げるのか・・・です」
「ごめんなさいですむのに・・・、警備んさんではなく、この会社の
管理職の車が出られないなら態度が違ったのでしょうね」
「私もそう思います、別に腹は立ちませんでしたが、悲しい人だなぁとは
思いましたよ、あっ、社長が戻られました、待たせてごめんなさいね」
「いえいえ、こちらこそ楽しい時間でしたわ、ありがとうございました、
また次も社長が外出ならいいのに、ははは、失礼します」
「失礼します」
そんなやつもおるわな。
Posted by いとう茂 at
23:36
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