2025年03月10日

曽野綾子が亡くなりました

城山三郎、伊藤肇、小島直記、中野孝次、男性の作家でほぼ同年代、しかも親父と同年代の人たちです。
女性では曽野綾子のファンです、お袋と同年です。
好きな作家が両親の年代ということもご縁かも知れません。
曽野綾子の作品との出会いは、幼稚園のバザーで「戒老録」を50円で買った時からで、もう40年近く前になります。
「戒老録」は3段階あり、バザーのが1段目だとすると2段目が増補版、そして3段目が完本になります。
3冊とも本棚にあるはずですが、まだどれも再読していません。
50円の本を読んで驚いたのは作品を書いた時、曽野綾子は40代だったということです。
短い文章ですが項目ごとに「なるほど」と感心させられることが多く、まさか40代の人間が書いたものだとは思いませんでした。
エッセーを読んでいて感じるのは、なんとストレートな書きっぷり、歯に衣を着せない文章は気分が晴れますが、どこかから苦情が来ないか心配になります。
子どもの頃から強度の弱視で、自分のことを目くらと書いてはばからない人でした。
手術で視力を取り戻し、新しい人生を得てからの作品はより視点が鋭くなったようにも感じます。
晩年は、これまでの出版された作品をリメイクしたものも多く、タイトルだけで選ぶと、あれっ、これ読んだ記憶がある文章・・・。
そんなこともありました。
そういえば日曜日の読書では、曽野綾子の作品を読んでいないことに気が付きました、本棚にはかなりの冊数があります。
4月からは再読を始めたいと考えています。
  
Posted by いとう茂 at 22:24Comments(0)