2025年03月25日

サクラ・・・

もう死語になった感がありますが、昔、大学に合格した連絡に電報が使用されていました。
「サクラサク」見事合格した喜びが詰まった電文ですが、現在はスマホで「受かったわ」の一言かも知れません。
昨日は靖国神社の桜が開花したニュースが流れていました。
六輪の開花を確認しましたと、気象庁の職員が開花宣言をすると周囲から拍手が起きました。
雨や風の影響を受けない年の桜は、ほぼ2週間楽しめますが例年雨や風により10日前後の花見期間になっているように感じます。
1年でわずかな期間ですが、昼夜を問わず人が花見に出かけます。
短い期間でこれだけの人が外出することは花見しかありません。
「花見に行こう」そんな推奨もないのに自主的に外出します。
しかし、その桜も近年は咲く時期が早まり、「桜が咲くころ1年生」から「桜が散るころ1年生」に変化しています。
桜前線を追いかけて旅行に出る人も多くいて、経済効果も大きいようですが、クローンのソメイヨシノを植えようという動きはあまり知りません。
桜切るバカ梅切らぬバカ、そんなことわざもありますが、ソメイヨシノはヤマザクラよりも病原菌に弱く切り口から菌が入り幹を朽ちさせるという話を聞いたことがありますが、ソメイヨシノの歴史は江戸時代の末期に江戸の染井村から始まっていますので、せいぜい150年くらいでしょうか。
落語に「長屋の花見」という話がありますが、2・3世代前の人たちは家にある食材を持ち寄って、ささやかな宴を楽しんでいたようです。
時代は変わりましたが、豪華な食材を食べることよりも、隣近所の人とのコミュニケーションを大切にする、そんな花見は・・・ありえないのかな。
  
Posted by いとう茂 at 15:19Comments(0)